すい

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4/29/2025, 1:10:51 PM


夜が明けた。

あなたのいない朝がやってきた。


私はあなたより長年恋焦がれてきた、
心の片隅に居座り続けたあの人からの誘いを優先した。

私のことを誰より理解して好きでいてくれるあなたと、
私を何度も捨てた私の世界の全てだったあの人。

汚い欲だった、愚かな期待だった。

そんなもののために、私はあなたを裏切ってしまった。


私はまた、大切なものを失った。


"えらいね"って"すごいよ"って。

そうやってあなただけはいつも、
私の無謀な夢も先の見えない未来も応援してくれたのに。

どん底にいる私に手を差し伸べて、
望む選択肢も与えてくれて。

そうやって淡白な態度の裏であなたはいつだって、
私を肯定して味方でいてくれたのに。
 

私の不幸に心を痛めて私のために泣いてくれた人を、
一緒に幸せになろうと誓った人を、

こんなにも簡単に傷つけてしまえた。


好きだったのに。

あなたとの幸せな未来なら簡単に想像できるくらい、
何年話していてもそばにいたいと思えるくらい、

本当に好きだったの。


あなたからの当たり前の愛、当たり前にやってくる明日。

一緒に生きていく未来も当然、やってくるんだと思ってた。


ごめんね、私は泣くべきじゃないね。

弱く愚かでずるい私は、
こうやって失うことでしか気づけなかった。


夜が明けた。

生きていくための希望を失ったのだと、後悔した。



                   ___夜が明けた

4/6/2025, 8:13:54 AM


好きだよ。

君の一言でこんなにも心が揺れてしまうほど。

君の存在一つで
好きなあの人の思いすら霞んでしまうぐらいに。

今でも、君が手放せないの。


誰にも心変わりすることなどないと確信が持てた。

一生愛し通せる自信があった。

いつだって私の自慢だったのは、君だけだった。


やっぱり私にはできないの。

君を捨てて、他の誰かを一途に愛することだけは。


あの時から、君は私の世界の全てだったから。



                    ___好きだよ

3/29/2025, 3:05:30 PM


君は私を、どれだけ泣かせれば気が済むの?

君の存在ひとつでどれだけの涙が流れてきたか知ってる?

自分がどれほどの傷をつけてきたのか、
何ひとつ覚えてもいないでしょう。


私の前に何食わぬ顔で現れて、
よくもそんな平然としていられるわね。

不幸になるべきなのは君なのに。

嫌われて然るべきなのは、君の方なのに。


ずるいのよ。

見た目だけで全てが許されて、
その溢れ出る自信で何もかも手にするなんて。

下を向いて生きるべき君が私以外にもてはやされるのは、
本当に気に食わない。


捨てられて、ひとりぼっちになって、
私に泣きついてくるような情けない君でいればいい。

こんな最低な君を好きでいられるのは、
君のその嘘が耐えられるのは、

私だけなんだよ。



                       ___涙

3/28/2025, 9:02:31 PM


誰もが本当は知っている。

目の前にあるありふれた日常が、小さな幸せであること。

こうして生きていられることが、何より幸福であること。


でもね、人生はそんな簡単じゃない。

だって、人の欲には終わりなどないのだから。

手に入らないものが魅力的なのは常。

比較の世界で生きる私達は、
誰かの不幸なしでは幸せになれない。


平凡であることが最も難しいのは、
私達が羨む先がいつも"平凡な人生"ではないから。

小さな幸せで満足できる人など、ほとんどいないのだから。


可哀想なほど愚かな私達は、
全てを捨ててまで身の丈に合わない大きなものを望む。


この世で最も不幸なことは、
自分が手にしている幸せの質を測り、その数を数えること。

小さな幸せに、感謝すらできないこと。



                   ___小さな幸せ

3/25/2025, 2:59:37 PM


君はいつもそう。

私が弱っている時を見計らったように突然現れる。

その存在は心の隙間に一瞬で入り込んで、
私の記憶に消えない爪痕を何度も残す。


ねぇ、そんなに私が嫌い?

忘れて欲しいと、そう言ってあの時君が全てを壊したのに。

2年経った今でも、まだ縛り付けておきたい?

私の不幸がよほど好きなのね。


私達は意味のない別れを経験しすぎたの。

"さよなら"すらないそんな曖昧な最後に、触れすぎたのよ。


お願い、もう私から何も奪わないで。

君が私に向ける言葉が、
私にとって全てになってはいけないの。


記憶の中で微笑む君が、私から世界すらも奪ってしまう。

残酷なほどに冷たく、悲しくなるほど突然に。


だって私の世界の全ては君だったから。

永遠を誓った人すら捨ててしまえるほど、
君が魅力的に見えて仕方がないから。

それすら、分かってるんでしょ。


今の君は、きっと私の記憶とはまるで別人なのに。



                      ___記憶


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