君はいつもそう。
私が弱っている時を見計らったように突然現れる。
その存在は心の隙間に一瞬で入り込んで、
私の記憶に消えない爪痕を何度も残す。
ねぇ、そんなに私が嫌い?
忘れて欲しいと、そう言ってあの時君が全てを壊したのに。
2年経った今でも、まだ縛り付けておきたい?
私の不幸がよほど好きなのね。
私達は意味のない別れを経験しすぎたの。
"さよなら"すらないそんな曖昧な最後に、触れすぎたのよ。
お願い、もう私から何も奪わないで。
君が私に向ける言葉が、
私にとって全てになってはいけないの。
記憶の中で微笑む君が、私から世界すらも奪ってしまう。
残酷なほどに冷たく、悲しくなるほど突然に。
だって私の世界の全ては君だったから。
永遠を誓った人すら捨ててしまえるほど、
君が魅力的に見えて仕方がないから。
それすら、分かってるんでしょ。
今の君は、きっと私の記憶とはまるで別人なのに。
___記憶
3/25/2025, 2:59:37 PM