百合

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4/25/2026, 4:57:14 PM

流れ星に願いを



「今日なんとか流星群?が見れるらしいよ」
「え、じゃあ流れ星見れちゃうってこと?」
「多分…?」

前に座る女子高生たちがそんな会話をしていた。

そういえば、流れ星は一度も見たことがないな…
そんなことを思いながらまだ夕暮れ途中の外を見た。

「ただいまー…といっても1人なんだけどね」
と言いながら部屋に入る。
コートをかけると最近忙しいからと全然来ない彼氏の服を見つけた。
「こんな服持ってたっけ?てか服の趣味こんなんだっけ?」
と他人事みたいにつぶやいてみる。
「まあいいや。ご飯つくろ」
とほぼ何も入っていない冷蔵庫を開けてすぐに冷凍庫も開けた。

最近ご飯を食べるとすぐ寝てしまう。
体にも肌にも良くないと分かっていながらつい寝てしまう。

目が覚めると部屋の電気をつけたままベッドにうつ伏せになっていた。
スマホを見ると3時になっていた。

「うそ!お風呂入ってない!」
と急いで飛び上がり、お風呂に入る。

「はぁ〜、極楽…」
とお湯に浸かっているとふとスマホの通知を思い出した。
いつも12時にはおやすみって言うから、連絡きてなくて不安にさせちゃったかな。
なんて思いながらすぐにお風呂を出た。

化粧水塗ったり、ドライヤーをしたりいろんな工程をいそいそとする。
そして、ベッドの上に置いてきたスマホを見た。

「うわ、なんかめっちゃ来てる。」
少し嬉しそうに通知を見てみる。
でも、どれだけ通知を遡っても彼からの通知は1つもなかった。
不思議に思ってLINEを開いても、昨日の会話からなにひとつ動いていなかった。

「もーいいや。明日休みだし」
なんて自分を保とうとしながら冷蔵庫を開けてお酒を取る。

「そういえば、今日はなんとか流星群なんだっけ?」
とお酒とスマホを持ったままベランダに出る。

「いや、普通の夜空だな」
なんて言いながらスマホで流星群と調べる。

「あー、時間決まってるんだこれ」
とがっかりしてお酒を含む。

「まあ…星に願ってもしゃーないか」
自分を嘲笑うような声で呟いたまま、私はまたお酒を含んだ。

4/1/2026, 3:11:49 PM

昔は純粋に驚いたのになぁ…

この日が来ると毎年そう思ってカレンダーを見る。
スマホを持つようになって
たくさんの情報を吸収するようになって
ルールがたくさんあることを知って
なんだか素直に楽しめる日ではなくなってしまった

その日になって、今日がエイプリルフールかと思っていたのに
いつのまにか、明日はエイプリルフールだ。どんな嘘が繰り広げられるのだろうかと思うようになった

そして今年もこう思う。
嘘は好きじゃない

2/4/2026, 12:06:44 PM


3ヶ月前
私は出張から帰ってきた彼にキスをした。
いつもはもっとしていたくなるキスをすぐにやめたくなった。
リップも歯磨き粉も何も変えてないのに、何かが嫌だった。
でもその時は気分じゃないのかなって思って唇を離した。

ある日、友達から電話がきた。
飲みにでも誘われるのかなと思い、鍋の火を止めて電話に出た。
友達は聞いたこともないような震えた声で私の名前を呼んだ。
何か彼女の身にあったのではと思い、心配の言葉をかけると
「あんたの彼氏…他の女とキスしてた…。」
と告げられた。他にも色々言われたが、私にはこの言葉しか記憶に残らなかった。

平然と帰ってきた彼に私は
「誰とキスしてきたの?」
と冷たく言った。
彼は動きを止めて私を見つめた。
その後、浮気がバレたことを理解したのか醜い言い訳を始めた。
くだらない言い訳を聞き流して私は言った。
「いつからしてたの?」

彼は口を震わせながら
「3ヶ月前」
と答えた。

あぁ…本当に女の勘はよく当たる
きっと3ヶ月前の私は気づかぬふりをしたんだ。

2/3/2026, 5:59:27 PM

ずっと好きだよ

彼はその言葉を軽々しく使う。
絶対元カノにも言ってるに違いない。
私と別れたら次の彼女にも言うに違いない。
あーあ。こんなこと考えずに、その言葉を素直に受け止められる可愛い女の子になりたかったなと思いつつ

私も

と毎回同じ返事をする。
彼の言うずっとはおそらくずっとじゃない。
私が今ここで別れようと言ったら、彼はきっと少しだけ駄々をこねてみるけどすぐ諦めて別れるだろうし。
彼の中で綺麗な記憶として残っている初恋の美来ちゃんが現れたら、私なんか捨てられるだろうし。
まあ、彼の言うずっとなんてそんなもんだ。

でも私があの言葉を私から発した時。
その時は多分1年、10年、100年、1000年などという決まりきってる時間なんかじゃ表せないくらい、私は彼をずっと好きでいるだろう。


ねえ、いつになったら私にあの言葉を言わせてくれるの。

5/27/2025, 5:38:44 PM

これで最後

女は時にわがままだ。
優しい人がタイプとか言っておきながら、バカ真面目な男には目も向けず、少し悪いところがある男の方へ走る。その先に自分が期待しているような、報われるような結末が待っていないのは分かりきっている。
でも、そんな恋を突然終わらせようとするのも女のわがままだ。
どんどん沼っておきながら、ふとこのままだとダメだと思って這い上がってくる。彼の甘い言葉に再び沼へ戻されそうになるけれど、なんとか自分を言い聞かせて本当の幸せを手に入れようとする。

まさに今、私は沼から抜けて幸せへと走ろうとしている。でも、これは自分の人生におけるある意味幸せで、苦しくて、報われなかった恋だから。あなたにとっては多くあるうちの一つかもしれないけれど、少しでも記憶に残してほしいから。私は突然裏切るような悪い女を演じる。許してね…これが本当の幸せを見つけられなかった私たちの最後だから

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