赤月はじんわりと夜空に滲んだように曲線が呆けて見える。一等星よりは輝かないが、存在感がある。
赤い月はまるで呪いのようだわ。
白く眩く輝く月とは違う、毒のように空へ溶け込む赤い月は私達の世界のようだ。
洗練された姿の裏側にはもう一つの姿がある。
幾重にも重なるマイナスな事象が毒を溜めていき
そうして完成された同じものの違う姿。
どちらも本当の姿。
自分の毒で傷付く呪いが蝕む、呪いが解ける方法はあるのか。
わからない、でも。
それを願おう、私達からその呪いが消える未来を。
これで良かったのかなと終わりに考えてしまう。
1日の終わりに、満足したとはほど遠い。
平凡だが不完全燃焼な終わりと。
睡眠不足からくる猛烈な睡魔。
ストレスがバイオリズムをかき乱す。
今日1日
私は何をしたんだろうかと、後悔していた。
誰に感謝されるわけでもない。
ただ自分の時間を他人の為に費やした。
大雨の中、休日出勤。
傍観者は手を汚さないで、結果だけを持ち去る。
このポンコツ大嘘つきめ。
いい歳した、幼稚なカッコつけが。
運転する車のなか、心でつぶやいた。
上司と同僚の不満を口にしなければ、払拭なんかできない。
圧倒的に自分よりも他人ばかり優先した。
そんな休日の夜。睡魔はピークを過ぎた。
さてと楽しみにしてた、ゲームでもやろっかな。
失われた時間取り返す。
雨はまだ降り続く。
明日は良いことがありますように
子供の純粋な可愛いが使えるのは
おそらく小学校くらいまでだろう。
中学、高校なんて可愛げがあざとさに変わる。
それこそ今の時代はもっと幼い頃から
あざとく生きなければならないかもしれない。
この人にどう向き合えば、メリットがあるか。
打算で行動していた。
自分自身も中学2年から高校にかけて、人間関係の忖度を覚えた。
考えなければ、自身にダメージを受けるから。
考え無しに言いたい放題いって、唯我独尊を貫けば。
集団生活の中で確実に干される。
そういう人を何人も見てきた。無論、私も。高校の時あまりにも嫌気がさしたので、リーダー格の子に意見を言うと。
次の日から無視が始まる。
今思えばきっかけはとても些細なこと。
そんな事で?って言うくらいの。
グループ全員でその子がトイレに行くというと、それにつきあわされ、トイレに行く。用も無いのに。
行きたきゃ一人で行けばいいのに。
その一言で輪から外されたのだった。
別に今となっては外されて良かったし、その子達のことが親友とも思ってないし。今更、あの頃はごめんねなんか謝罪なんかいらない。私も言い過ぎたとも思ってない。
その頃から人間関係を新しく構築するのが、煩わしいと思うようになった。
学校や仕事で仕方なく、良好なビジネス関係を築いているつもりだが。
大人だけど精神的に子供のままの大人が最近多過ぎて、また違う嫌気がさす。
またそれがたちの悪いことに、自分自身は幼稚だと自覚がない。
そして、会社も。社会も。それをまかり通す。
それが正しいと肯定する。
子供の頃のように、人を純粋に信じられるほど無知ではなくなったから。
世界は丸いかもしれないが。
世界は同じじゃない。
世界はただ一つかもしれないが。
人の数だけ世界はある。
古き良き時代の残す物と淘汰されるべき者を
正しく線引き出来る世の中であってほしい。
心優しい人が死ぬ世界じゃなくて。
生きやすい世界になってくれ。
じゃないと今の世界は辛すぎる。
愛なんてわかんねーよ。
誰か教えてくれ。
1年後、どうしてるのかな。
愚かな質問だな。と自分で思いながら。
書き綴る。
幸せそうに暮らして、生きている。
家族にも囲まれて、楽しそうな。
そんな家庭像を見せつけられてしまうと、一人が好きと言っても。やはり寂しさや劣等感を感じざるをえない。
既婚者の友人からみたら、仕事と趣味に生きる私を羨ましく思うだろう。でも私は社会的にみたら。
今もなお、学生時代と同じく劣等生という評価だ。
賞味期限の切れそうな売れ残りというレッテルが閉鎖的な田舎では貼り付けられる。
多様性、自由を重んじる世の中であっても、日本はそれを受け入れたとは言い難いことを身を持って知っている。
明日のことさえ、わからないのに。
1年後の未来がわかったら、どれだけの後悔をしなくて済むのだろう。
わからないから面白い。余裕のある人間ならそうとも言えるけれど。
間違えた時は道を戻れるくらいの、猶予はほしい。
そのくらい切実な思いもある。
型にはまった人生の方が楽に生きれるわけもなく、型から出た途端に変わり者扱い。
皆同じ人間じゃないのに、同じ脳持ってないのに。
こんなに必死に生きなくても、スキップで坂道昇っていくみたいな。
余裕のある人でいたいなと思う。
人生経験値豊富の方が、人間のレベル上がって。
世界レベル上がっても対応出来ると思うから。
目の前の壁から敵から、次々と現れる障害物を
なぎ払って、凛としていたい。
そういう大人でいたいと思う。