新年度の始まりの日。
その裏では、嘘をついていい日。
なんか変だよねぇ。
「嘘でした〜」って友達に冗談を言うことも正直何が楽しいのかわからなかった。
イースターもハロウィンもクリスマスも、異国情緒溢れる祭りは大好きだ。
でも正式な意味は知らない。
嘘をついたことがない人間なんかほぼいないと思う。
嘘で塗り固めたハリボテの人もいるだろうし、相手を傷つけたくないから咄嗟につく嘘もあるだろう。
それに嘘をついたことがないという嘘をつく人もいるさ。
プライドって厄介なもんを持ち合わせるものだから、知りあいに御曹司キャラを一生懸命作ってる人がいるけど。あまりにもぶっ飛んだ話は子供の話を聞いているようで、内心冷ややかに見てしまう。
承認欲求を求め過ぎる、成れの果て。
嘘の称賛なんて仮初めの幸せ。ほんの一瞬のね。
その人は毎日がエイプリルフールみたいなもんなのかな。
だとしたら、私は疲れる行事だなと思う。
あとアプリに流れる嘘の広告もね。
毎日楽しくて、幸せしかないんだよね。
嫌なことなんか全然起きないし。
周りの人も良い人ばっかりだし、人間関係も良好。
好きな仕事して、趣味にも没頭できて。
1日に終わりに今日も幸せだった。って乾杯する。
ゆっくりお風呂入って、YouTube流しながらリラックスして。ベッドに入れば熟睡できる。
って言ってみてぇーーー。
今の自分には理想の高めのハッピーエンドだな。
真逆の社畜社会人、毎日がバットエンドってわけでもないけど。
このアプリ始めて、ハートをいただけることが
日々の励みになっています。
気がつくと視線の先にいる。
ずっと見ていたい。
いや。見ているより、側にいたい。なのか。
「…食べてるところ、見られるの恥ずかしい」
彼女は少し眉を吊り上げた。
「み、見てました?」
僕は慌てて取り繕う。
「…ちょっと気になっただけ。」
「食事に集中出来ませんよね。」
「いや、違う。そんな意味じゃなくて。」
何で素直になれないのだろう。
「…味ですか?口に合わなかった?」
「…そんなことない、めっちゃ美味しいよ」
一瞬、気まずい。
お互いに目を反らした。
再び顔を上げる、タイミングはほぼ同時だった。
お互いに見つめる視線の先にお互いがいる。
恥ずかしい。でも嬉しい。
二人で思わず吹き出して笑ってしまった。
なんて初々しいんだろう。
私のハート、防弾ガラスで出来てると思ってた。
最初は小さな傷も大丈夫、大丈夫と受け流してた。
何度も何度も小さな傷が重なって、いつの間にか
大きくひび割れてきた。
感情が揺さぶられる度に、ミシミシと音をたてる
その度に少しずつ欠片が落ちるようになった。
漠然とした不安と不満。脱力感。
時々不安過ぎて、逃げたくて。死にたくなる。
死んでしまった友人に申し訳ないと口で言いながら。
愚かだとわかっていても、思考が止まらない。
私自身がこの感情の名前が何なのかわからずにいる。
好きなことをしたいために、
好きじゃないことをしている。
好きな人に認めてほしいから、
嫌いなことも頑張ってる。
少し遠くに離れた存在だから、たまにしか会えないから。君も頑張っているから、自分も嫌いなことも頑張っている。
自分の価値観の合う数少ない仲間が、側にはいないのがとてつもなく辛い時もあるけど。
自分の事しか考えられない人間が
好きじゃない。
恩を仇で返すような奴はいっぱい見てきた。
そう、いっぱい。
個性って言葉を履き違えた自己中ばかりで、好きじゃない。
仕事だって好きじゃないのは、
それが99パーセント原因。
同じ方向を向けない組織っていうのは簡単に壊れる。
それの崩壊っていうのは、
好きじゃないといいつつ、あらゆる我慢を請け負ってきた人が壊れた時なんだよ。
そろそろ独立しようかな。