ひとつ、ひとつの個体は別のものであったはずだった。
いつのまにか、周りと同じでなければ除外されるようになっていた。
個性はなくなった。
同じ髪の長さ、スカート、同じバッグに同じキャラクターのマスコット。いつもと同じ場所で決まったように悪口を言って、誰得の写真を毎日投稿して。
撮りたくもない写真をとって、盛れる盛れないと何度も撮り直す。
ふと我に帰る、これ私の好きなことだっけ?
他の世界をもっと知りたいと思うことで、足並みを乱すことになるのは、裏切り者なのか。
直ぐに優劣をつけたがるくせに
同じでなければならない矛盾がまた私を殺すのだった。
代わり映えしない退屈な毎日が続くと。
何か起きないかなとイベントの発生を願う。
嫌なことが沢山続くと、いつになったら平穏な毎日が送れるのかと願う。
「ああ、自分で願ってしまったのか。矛盾してるな。」
「ちょうど良いって難しいよな。」
「本当にね」
良いことがあっても、悪いことがあっても。
今日も頑張りました。お疲れ様。
1日の終わりに温かい珈琲と甘いお菓子を。
酒でもいいよ。
自分を労って、心に余裕をもたらせば。
明日へ向かう憂鬱も少しは軽くなるはずだから。
愛とはなにか。
今の僕にはよくわからないけれど。
貴方を大切にしたいと願う心は愛なのでしょう。
今日も命の危機もなく、無事に終るということが
世界規模でみたら、どれだけ幸せなことか。
暖かい家、冷たい水、清潔な服
当たり前だと思うことは、僕が少し平和呆けしているのかもしれません。
不器用で、自己肯定感が低いから
自分の良さが全くわからなかった。
悪い部分だけしか頭に浮かばない。
だから、とにかく。
人より頑張らないといけないと思っていた。
真面目しか取り柄がない。
それをとったら何も残らない。
理不尽な世界で優しさと真面目さは出し抜かれる。
ずる賢い方がどんどん前に進む。その残酷さをむざむさと見せつけられた。
何度か。
階段から落ちてしまえば会社休めるかなと冷たい従業員通路の階段の踊り場で考えていた。
結局、落ちる勇気より負けたくない意地が勝った。
泣いて。また泣いて。
そんな過去の私は今の私をどう思うだろうか。
あの時、階段から落ちなかったからここにいる。
あの後、その会社は倒産した。倒産騒動に巻き込まれる前に退社して回避した。
あれからの私は過去よりもずっと強くなった。
嫌な奴にも沢山出会ったけど、良い人達にも沢山出会った。
相変わらず、この世界の理不尽さには溜息をつきたくなるほどだ。
それでも私は今の方が充実している。
それは過ぎ去った過去があるからなんだよな。
当たり前だけど、感慨深い。
お金より大切なもの。
それは愛だったり
人だったり、物だったり、ペットだったり
人それぞれあると思うけれど。
私は好奇心と思うだろう。
何事にもきっかけさえなければ、始まらない。
恋愛も、勉強も、仕事も、推し事も。
興味がなければ、何も動かない。
純粋に知りたい、見てみたい、触りたい。
子供の頃のような未知を知ることに、恐れを知らず
飛び込んでいけることが、大人になると何故か怖くなってしまったり。
やりもしないのに諦めてしまうから。
自分の気持ちに正直に生きて、
周りと違うことは怖いことだけれど。
貴方の好奇心や私の好奇心を邪魔することは出来ないんだ。