不器用で、自己肯定感が低いから
自分の良さが全くわからなかった。
悪い部分だけしか頭に浮かばない。
だから、とにかく。
人より頑張らないといけないと思っていた。
真面目しか取り柄がない。
それをとったら何も残らない。
理不尽な世界で優しさと真面目さは出し抜かれる。
ずる賢い方がどんどん前に進む。その残酷さをむざむさと見せつけられた。
何度か。
階段から落ちてしまえば会社休めるかなと冷たい従業員通路の階段の踊り場で考えていた。
結局、落ちる勇気より負けたくない意地が勝った。
泣いて。また泣いて。
そんな過去の私は今の私をどう思うだろうか。
あの時、階段から落ちなかったからここにいる。
あの後、その会社は倒産した。倒産騒動に巻き込まれる前に退社して回避した。
あれからの私は過去よりもずっと強くなった。
嫌な奴にも沢山出会ったけど、良い人達にも沢山出会った。
相変わらず、この世界の理不尽さには溜息をつきたくなるほどだ。
それでも私は今の方が充実している。
それは過ぎ去った過去があるからなんだよな。
当たり前だけど、感慨深い。
3/9/2024, 3:17:56 PM