兎ぎ優ゆ

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8/23/2023, 11:12:17 AM

朝日が海を照らした
僕は薬を呑む
酒を慎みながら一人佇む
もう無理だ
もう駄目だ
生きられないの
生きられないから死ぬしかないの
静かに海に入る
白波が静かに立った
海は綺麗だ
それは分かっている
自分は綺麗なのか
海に入るのが綺麗なのか
死ぬのが綺麗なのか
僕には分からなかった
何も分からなかった
そのまま静かに倒れた
目を閉じてゆっくり堕ちてゆく
海底に墜ちてゆく

8/22/2023, 10:56:22 AM

「表ばかり見ているのね」 

「表は綺麗だからねえ、ついつい見て仕舞うのさ」 

「たまには裏も見たら如何?」

「裏は綺麗なところなんて無い、醜くてどす黒い野望と欲望に塗れているだけだからね」

「表も綺麗じゃあない筈よ」

「…?」

「表の方が傷付いてボロボロで腐っている、それは裏よりも酷い、」

「そうかい、なら裏を見るとしようかな。人間の裏か、こりゃあ楽しみだ」

「ええ、人間の方が汚れているもの。表裏を見るのもたまには良いもんだわ」

そう言うとアナタは煙草を吹いた。
煙が静かに上って行った。

8/21/2023, 3:29:36 PM

あなたは飛んだ
真っ逆さまに墜ちた
消えゆく笑顔と涙の雫
立入禁止のロープを潜って鉄線を掴む
防止なんて意味ないのに
意味ないのにさ
掴んだ手を離す
堕ちてゆく僕の姿と
泣き崩れた貴方の影
夕日は飛んだ僕を
照らしていた

6/4/2023, 10:53:21 AM

馬鹿な人。
私は馬鹿だからいつまでも窮屈な生活をしている
誰も知らない秘密を抱えて生きている
誰も知らない 知らない 知る由もない
貴女は知らない。私の秘密
暗くてジメジメした影で暮らしている
狭いの、助けて、ねえ
もう無理だから耳を塞いだ。
壊れてゆく私の、私の、私の心

6/3/2023, 10:20:55 AM

何故だか私は貴女の姿を見る度に虚しくなりました。
一緒にいる。一緒にいようね。なんて
ただの薄っぺらい言葉だったのですね。
涙を流すのは
貴女が居なくなってから流すことにします。
今泣いてしまったら、貴女にみっともない私の姿を見させることになるんですもの。
貴女をまだ愛していたのに。愛せていたのに。
私はまだ好きでした。だから貴女の言葉に乗せられてふらふら彷徨ったのです。
生涯、誰を愛せば良いのでしょうか。
まだ泣きたくなる瞼を閉じました

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