私は貴女のように奇麗な人生を送ったことがありません。
しかしながら、貴女は私に沢山の幸せを預けてくださいました。
貴女の純粋な瞳が私にはなんにも嘘がつけない。
それくらい見抜いている目をされているのです。
だから愛しています。優しい貴女も全部。
素直な気持ちです。貴女を愛するのも
私は貴女が好きだからです。
お酒を買って酒屋を出る。
雨が降っているのに気付き雨宿りをした。
酒屋の屋根に小さく縮こまり煙草を出した。
パイプから煙が立ち上がり、溜息を付く。
雨をぼんやり見ていると近くで声がした
振り返ると傘を持ち私を迎えにきた妻だった。
妻は私に傘を渡しながら隣に来る
雨音を聞きながら私は妻と帰る
雨でも輝く妻を私は愛おしく眺めていた。
雨が止むまで 虹が出るまで
君を見る度に胸が踊る。
それは紛れもなく恋
僕は君を見る度に胸が痛い
嫉妬に渦巻いた独占欲
楽しそうに笑う君をみるだけで幸せだ
安心できる人 信頼できる人
君は僕の女神。
だからね、僕は君を愛している。
薄っぺらい言葉で申し訳無いね。
まだ笑う君の笑顔が大好きだ。
私は自分が嫌いだ。
だから自分を隠して嘲笑っている。
何にも分かれやしない此の人たちは無邪気に笑うだけ。
知らない。知らない。何で。何でなんだろう。胸が痛いのは。チクチクと針が深く刺さり血が溢れる。
笑うだけじゃ駄目だってふっと無表情になる。
ああ、やっぱり落ち着く。こっちの私は
居場所がない自分はただの空気となる。
精神的にも状況的にも嫌になる。
私が何時か追い詰められたらそのときは誰かが嗤っていて欲しい。
なんて。私はもうすぐ逝くから平気だよ。って嘲笑った
「拝啓
すみません。私がいなくなり困惑していると思います。
ああ。すみません、私は身勝手な振る舞いをしてしまいました。申し訳無い。
貴女が愛おしいから離れるのです。紛れもない深い愛。
貴女と居ると私は貴女を傷付けたり殺して仕舞う。
苦しい気持ちのまま隣にいるのは辛いものですから、きっぱりと離れることを決意したのです。
本当に身勝手ですね。私は。貴女の気持ちを無視していなくなるなんて、
これを読んだら燃やしてください。捨ててくださいな。
私のことも忘れてくださいまし。忘れてください。
私も貴女を忘れますから、新たな恋をしてください。
御仕舞にしましょう。この関係は。
左様なら。もう二度と逢えない人よ
お元気で」