風鈴がチリンと鳴りました
私は18歳になりました
身体が弱いからほとんど外に出たことがありません
家の窓から外を見てました
自転車で楽しそうにどこかへ行く小学生
近所のおばさん達の会話
窓越しにこっちを見る君
君は誰?
はじめましてだよね
また風鈴がチリンと鳴りました
私たちの出会いを告げました
初めて入った図書館
近所にあるところとは違って本の種類が多い
いいね
願い事だって!!
君はなにか願いたいことある?
私はね君が誠実に私に接してくれればいいな
って思ってるよ
今踏切を挟んだ向こう側で泣いている君に
言ってるんだよ?
まだ夏は始まったばっかりなのに
とても暑いからさ
この体ももう少しでぐちゃぐちゃになっちゃうよ笑
なんで君が泣いているの?
こんな風にしたのは君なのに...
虫が来ちゃったよ
私虫苦手なんだけどなぁ
烏も来たね
腕、持っていかれちゃった笑
なんでそんなに悲しそうに泣けるの?
私はずっと待っていたのに
君が別の女の子の方に行ってしまうから
私悲しかったんだよ
なのに君は私のことを...
本当に自分勝手なところ変わってないね笑
君を好きになってしまった私が悪かったかな?
色々考えたから疲れちゃった
いい夢が見れたらいいね笑笑
学校も学年もクラスも分からない
ただ登校する時の電車が同じだけの男の子に恋をした
話しかける勇気もないし話題もない
電車で彼のことを眺めるのが毎朝の楽しみだ
どうせ彼は私のことなんて眼中にないだろうから
この一生進展することのない恋を精一杯楽しもう
今日も彼の顔を見て心の中で好きだと叫ぶ
学校の近くの駅に着く
ふと空を見た時に空には雲がひとつもなかった
私は彼に
彼が好きだという感情に
この空に恋をしたんだ
1人夜の砂浜にたっている
ここはどこだ
どうやってきたのかまるで覚えていない
とりあえずあと数時間眠れそうなところで
今夜は良しとしよう
そんなことを考えていたら
何かに足をとられて転んでしまった
いい歳をしているはずなのに
普通に転んでしまって恥ずかしい
誰も見ていないから恥ずかしくても大丈夫だよと
優しく囁くように
波がゆっくりと音を立てていた