しゆカフェ

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6/4/2025, 1:55:24 PM

初めてあなたを見た時思わず
見つめてしまったのを覚えている
でもあなたは他の人達と話のに夢中で
私がここにいることにも気づいていないようだった
優しくてかっこいい声も
若干つり目なその顔も
周りを引きつけるような話し方も
思わずつられてしまいそうな笑い声も
全部好きなんだ
でも私たちは一生話すことができないし
これ以上距離をつめることも出来ない
心の距離も物理的な距離も
画面の中で話すあなたはとても楽しそうだから
あなたという存在に感謝して
スパチャをする
『スパチャありがとう〜』
こんな恋でも愛の伝え方でもいいと思えた
あなたに出会うことができたから

6/3/2025, 1:29:25 PM

『約束だよ!!』
当時6歳の近所に住んでいた男の子が言ってた
なんの約束だったかは覚えていないけど
その子が今日帰ってくるらしい
15年ぶりか...大きくなっているだろうな
としみじみしていると
スタイルがよくかっこいい人がこちらへ歩いてきた
モデルか芸能人の類だと思っていたら
あの子だった
私を見るなり片膝をついて
『約束通り戻ってきたから結婚しよ?』
私が忘れていた約束は重大なものだった

6/2/2025, 12:59:52 PM

降水確率30パーセント
多分降らないだろうけど一応傘を持っていこう
この思いを君に伝えるだけだから
雨に濡れる間もなく帰るだろう

待ち合わせ場所に15分早く到着して
そわそわと空き教室の外を眺める
家の方向の空が灰色になっていた
ガラガラ
君が教室に入ってきた
ドクンドクン
心臓の音が君との距離に比例して大きくなっていく
「話って何?」
『...』
いざ言うとなるとやっぱり緊張する
『好きです 付き合ってください』


あれから5分後空は雲に覆われて暗くなっていた
念の為に傘を持ってきていて良かった
雨が傘にぶつかって弾かれる音がなんだか心地よい
我慢しようと思っても涙が溢れてくる
片思いはあっさり終わったんだと
あなたは私になんの感情も持っていなかったと
この気持ちは私だけだったんだと
波のようにたくさんの事実が心を蝕んでいく
こんな顔も涙も現実も傘が全部覆ってくれて
今だけはたくさん泣いていいんだと
優しく包まれている感じがした

6/1/2025, 10:33:34 AM

今日も雨
昨日も雨
明日も雨
最近梅雨に入ったからかずっと天気は雨だ
雨だと何もやる気が起きないから嫌だ
君のストーリーを見てみると雨なのに
どこかに出かけたようだ
『晴れたらここで...』
何やら意味深なことが書かれている
ふと窓の外を見ると晴れていた
雲が少し残っているがとても綺麗な空が見えている
空を眺めていたら君からラインがきた
「一緒に出かけない?」
ストーリーにのっていたところだ
私は期待してもいいのだろうか
少しの期待と困惑を胸に私は返信した

5/31/2025, 1:26:08 PM

絵を描くことが好きなわけじゃない
ただ周りの人よりも形が綺麗にかけるから
まだ上手だと褒めてもらえそうだから
そんな理由で美術部に入った
コンクールやコンテストがたくさん開催されている
自分も何個が出してみたけれど
ダメだった
同じ学年の友達は出したものには
全部賞が付いているのではないかと思うほど
上手だった
本人は才能だと褒められるのが
あまり好きではないらしいが
どう考えたって才能と努力の塊だった
自分が恥ずかしかった
情けなかった
賞をとるために応募してる訳では無いけど
友達が羨ましかった
でもある日その友達に自分の絵を褒めて貰った
あまり人の絵に関心がない感じの子だから嬉しかった
受賞したとか周りの人の評価とかよりも
何倍も嬉しかった
勝ち負けにこだわっていたようなこんな自分でも
この子は見てくれていたんだ
喜びを噛み締めたあの夏は私が1番成長した夏だった

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