絵を描くことが好きなわけじゃない
ただ周りの人よりも形が綺麗にかけるから
まだ上手だと褒めてもらえそうだから
そんな理由で美術部に入った
コンクールやコンテストがたくさん開催されている
自分も何個が出してみたけれど
ダメだった
同じ学年の友達は出したものには
全部賞が付いているのではないかと思うほど
上手だった
本人は才能だと褒められるのが
あまり好きではないらしいが
どう考えたって才能と努力の塊だった
自分が恥ずかしかった
情けなかった
賞をとるために応募してる訳では無いけど
友達が羨ましかった
でもある日その友達に自分の絵を褒めて貰った
あまり人の絵に関心がない感じの子だから嬉しかった
受賞したとか周りの人の評価とかよりも
何倍も嬉しかった
勝ち負けにこだわっていたようなこんな自分でも
この子は見てくれていたんだ
喜びを噛み締めたあの夏は私が1番成長した夏だった
5/31/2025, 1:26:08 PM