しゆカフェ

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5/30/2025, 12:14:58 PM

もう...たくさんだ
こんな場所にいたくない
自分がいてもいなくてもたいして変わらないのなら
ここから飛び降りてしまいたい
強風が吹き抜ける屋上で
涙も流さずに1人でたたずんでいた
フェンスを乗り越え
片足を前に出そうとした時
「何してるんだ!!危ないだろ!!」
と誰かが頭の割れそうな大きな声で叫んだ
その声の人物を振り返ると
顔面蒼白というレベルで血色が悪い人に
飛び降りるのを止められたらしい
ということがわかった
彼になら言えるのかもしれない
ほんの僅かな希望を抱いて
フェンス越しの君に話しかけた

5/29/2025, 10:24:19 AM

自分の進路をそろそろ決めないと行けない
進路希望は真っ白だ
日が傾き始めていて教室は紅く染まっていた
ふと窓の外を見ると
1羽の渡り鳥が飛んでいた
たった1羽だけで飛ぶ様子は
クラスの中で唯一進路が決まっていない
私みたいだった
誰も私の事を知らない所へ行きたい
翼をかしてなんて言わないから
1枚の羽と勇気を私にわけて欲しい
なんて思ったけれど
特別やりたいことなんてないから
私は窓の外の風景をカーテンで遮断した

5/28/2025, 11:12:50 AM

さらさら
効果音をつけるとしたらこうだろうか
苦しい訳でも辛いわけでもないのに
気力や意力や感情が心から外へ流れていく
ただ無になっていく
友達に話しかけられても「へぇ」としか思えなくなる
友達の話は面白いし友達のことは大好きだけど
心が仕事をしなくなった私は
無に近い感情のまま静かに息をしている
君のことが嫌いになったわけじゃないんだ
どうか誤解しないでほしい
たまにこうなってしまう私でもいいのなら
さらさらと流されないような「友達」という分類に
私を留めておいてほしい

5/27/2025, 12:16:27 PM

これが終わったら
これを完成させたら
数日ぶりに睡眠をとることができる
この業界で生きてきてはや10数年
最初は『期待の新人』と言う名目で注目されていたが
最近では話題作も作れない元期待の新人
と呼ばれているらしい
おまけに今年度から小説家になったのに
もう既に話題作を作ってしまった新人がいる
肩身が狭い...
「天才」と呼ばれたかった
何の取り柄もない自分でもできると証明したかった
ただひたすらに小説を書き続けるしかないのだと
それでもなお新人には劣ると
痛いほど現実が自分に刺さってくる
泣きたくてもなく資格なんてないから
泣いたってどうしようもないから
原稿の最後に句点をつけて布団に横たわった

5/26/2025, 11:20:35 AM

わたしは人と話すことが苦手だから
話しかけれないし話せても会話が続かない
そんな私にも毎朝声をかけてくれたことが
とても嬉しかった
今日は君の誕生日だから名前を呼んでお祝いしたい

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