#24 【声が枯れるまで】
泣いたって
喚いたって
あなたは帰らない
声が枯れるほど
名前を呼んだって
あなたは還らない
わたしたちの間にあるのは
絶望だけ
#23 【はじまりはいつも】
昔の曲だけど、『はじまりはいつも雨』って歌があって。
若い男性が歌う、彼女に逢う時はなぜかいつも雨ばかり……っていう歌詞なんだけどね。
要するに雨女なんだろうね、その彼女は。
その歌はラブソングだから、最後まで素敵な感じにまとまっているけど
現実では『何かある時はいつも◯◯』みたいな考え方は良くないような気がしている。
これはわたしが何でも怖がりで、不安がりで、物事をネガティブに捉えがちな癖があるからってのもあるけど
そういう法則性みたいなものを日常に見いだしてしまったら
実際は『ネガティブな何か』は起こらないのに、たまたま状況が◯◯だったときに『ネガティブな何か』が起きるような気がして、むしろそんな状況を自ら招いてしまうような、暗黒版引き寄せの法則になりそうで。
たとえばこれが、『くしゃみを連発した日はなぜか宝くじが当たる!』みたいなジンクスならぜんぜん良いんだけど(笑)
まず宝くじ買わないしね。
だからなるべく『なにかあるときはいつも◯◯』みたいなことは考えないようにしてる。
今日はとりとめもない話になってしまった。
読んでくれた人、ありがとう。
#22 【星座】
スマホも
パソコンも
テレビも携帯ゲーム機も
演劇もない時代
夜になると広がる世界に
人々は絵をえがいたのだという
私は隠れて目を遣って
視力を悪くしてしまったから
星座どころか星もろくに見えない
いろんな名前、いろんな由来の星座たち
夜も消えない光に始まった
情報を速く伝える手段はどんどん加速していく
加速していく人間文明が得たものと
アナログの代わりに失くしていってるものはなんなのかな。
#21 【通り雨】
沖縄ではさ、通り雨のことを「かたぶい」て言うわけ。
「片降り」が訛ってるんだと思うんだけど
沖縄は島だからさ、天気が良かったらだいたい南風(ふぇーぬかじ)が吹いているわけ。
そんで太陽(てぃーだ)さんに照らされた海から、すぐ雨雲が湧いてきて、さーっと降ってすぐ通り過ぎていくんだよね。
多かったら日に2回とかね。
晴れてるからすぐ虹が出るし
かたぶいするの、とっても好きだった
すぐ止むし、どうせ晴れるからすぐ乾くし
傘とかわざわざささない人がほとんど
沖縄の人が、内地のゲリラ豪雨とか、近年の暴力的すぎる夕立とか遭遇したらびっくりするはずよ。
沖縄の通り雨(かたぶい)は、あったかくて、さーっと通っていくんだよ。
内地の通り雨 はなんだか、冷たくてザァザァ降るようなイメージになっちゃったな。
#20 【ジャングルジム】
ジャングルジムは、
よく空間把握を間違えて
頭をカーン!!と打ったから苦手。
逆に形は似てるけど
地球儀みたいな形をした、ぐるぐる回る大きな遊具は好きだった
地球儀のどこかを掴んだまま、全力で走って地球儀をぐるぐる回して、一番速くなったと思ったらサッと地面を蹴って隙間から地球儀の中に入って休むか
そのまま外側に飛びついて、遠心力を楽しんでも良かった。
事故があったらしくて、最近ではすっかり見なくなってしまったけど
ジャングルジムなんかより、よっぽど身体を使えるいい遊具だったと思う。