花圃

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3/1/2024, 12:05:56 PM

"欲望"

出逢った頃は遠目から見れれば十分で。
なのに少し経つと、目が合わない事にもやもやして
女の子達に囲まれる貴方が恨めしくて
真っ黒な感情に苛まれて、
彼女達はただ談笑しているだけなのに
当時はまるで貴方を誑かす悪女のように見えていました。
それから一年経つと、一日話せないだけで心臓がきゅーっと痛くて
すれ違う度に目で追いかけてしまって
影も見えない時ですら貴方を探しては
すっかり顔を出した感情に名前をつける事を躊躇っていました。
そして卒業して三年経った頃。
あの頃、憧憬や感謝だと恋愛感情なんかじゃないと
否定し続けていたものが本物だと実感しました。
じゃなきゃ、ここまで生きてはいなかったと。
改めて、好きだと思った瞬間でしたね。
でも、貴方に会う術も理由もないことを痛感しました。
もうあの頃のように貴方の姿を探しても見当たらないんだな、と。
でも諦めきれなかったんです。なんででしょうね。
そして更に二年後の、成人式前夜。
学生時代に何度か掛けていた貴方の電話番号に連絡しました。
例え繋がらなくても、忘れられていても知るものか、と。
貴方は拍子抜けするくらいいつも通りでしたね。
本当に、笑っちゃうくらい。
「また明日、お待ちしてますよ。」
なんて、少しおどけたような、でも念押しするような声音で。
「善処します。」
それに対して、あの頃の口癖だった言葉で返せば「うわ出た!」と
笑ってくれた事ですら忘れられてないんだと嬉しくなったこと、
貴方は欠片も考えていないんでしょうね。
それから吐くほど緊張しながらも参加した成人式で
貴方に褒められたりと色々あり現在。

欲は果てなく膨れ上がっています。
あの頃とは比べ物にならない程貪欲に、我儘に。
いつか、私自身が欲に呑み込まれてしまいそうな程に。

2/25/2024, 11:10:07 AM

ああ、まるで写し鏡だ。
靄がかかったように自己嫌悪に陥る私と、
太陽を覆い隠すように曖昧な色の雲で覆われた空。

ああ、本当に嫌になる。
世界は何も変わってないはずなのに、
主観で見ればこうも激変する。
その変化を厭うのは私であるはずなのに
些細なことで悩み、傷つき、
心模様をころころと変えているのは私なんて…
なんて、馬鹿げているのだろうね。

2/22/2024, 10:50:25 AM

貴方はどこか子供のように無邪気で、
反面誰よりも先を見据えていて
たまに呆れるくらいくだらない事で笑っていて
男子中学生がそのまま大人になったようなひと。

太陽のように明るく笑ったりおどけてみせても
月のような包み込むような静かな優しさを持っている貴方に
今日も惚れ直すの。

2/21/2024, 11:48:02 AM

貴方にとって私はなんなのだろう。
昔から変わっていないのだろうか。
それとも、少しは好印象になったのだろうか。
はたまたマイナスに?
なんて、相変わらず考えても答えが出ない事に
頭を悩ませてる自分に嫌気が差す。

たしか、貴方への第一印象はよくなかった。
女生徒がよく貴方の周りにいる事を知っていたし、
なんだかあざとい人だと遠目から鼻で笑っていた覚えがある。
あの頃求めていた全てを肯定してくれるような人でもなかったし
関わりが薄いまま、終わっていくんだろうと。

あれはいつ頃だったろうか。
それすら思い出せない程、私の中では過去の事らしい。
もう表情も声色も朧気にすら思い出せない。

心配されたかった私は貴方に直ぐバレる嘘を吐いた。
バレたくないと、少しだけ思いながら。
でも貴方は直ぐに気付き、やめろと言っていた気がする。
止められたのは確かだ。
あの頃も今も、絶対に肯定はされない行為だから。

きっとその時からだ。
貴方に依存しだしたのは。目で追うようになったのは。
貴方への関心が0に等しかったところから、
一気に100向いた瞬間。
恋と呼ぶには汚れていて重過ぎるモノ。
それを初めて認識したのが、あのときだった。
気付かなければよかったと、選択を間違えたと何度思ったことか。
関係値が無の、0の状態からやり直せたらと何度考えたことか。

もし、初めましてからやり直せるのなら
貴方と関わらない人生を送りたい

…なんて、ただ私が貴方から離れられないだけなのに

2/20/2024, 11:01:59 AM

同情でしか繋ぎ止める方法を知らない子供が、
貴方の優しさに、甘さに縋る事しか知らない大人が、
愛してるなんて言える筈なくて。

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