花圃

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3/8/2026, 5:20:45 PM

空が青かった。
いつの空だったか忘れた。

桜が綺麗に咲いていた。
何年前の春かなんて忘れた。

「あそこ、家建ったんだ。」
「××さんの同僚の子、辞めたんだって?」
「叔母さんの手は厚くてぷくぷくしてたよね。」
「昔は好きだったのに。」

昔の記憶。
一年前も、十年前も等しく忘れてきた。
あの頃は何よりも大事だったこともいくつも忘れて、
いくつも手放してきた。
そうして出来上がったのは無趣味のまま惰性で生きているような
面白みのない人間だ。

Q. 大事なものは?
そう問われて返せる言葉はなにもない。
お金も、時間も、生にも今は「大事」だと抱き締める気持ちは込み上げてこない。

きっと死の危機に直面してやっと、
生に縋るような──どうしようもなく贅沢な人間が私だから。

7/21/2025, 7:50:15 PM

あの星を追いかけて、どこまでも。

君が同じ空の下に生きているなら、どこまでも。

手に入らなくたっていい。

探し出せなくたって構わない。

ただどこまでも──いつまでも、あの一番星だけは諦めないから。

6/24/2025, 7:02:55 PM

慰めも、賞賛もなかった。優しく撫でられたわけでもない。
ただ、どこか不器用に数回頭に手を置かれただけ。
猫を招くように手で呼び寄せられ、ただそれだけ。
何も言わず、手が離れた後、
「あはは」と笑い合っただけ。
恋人でもなければ、片想いの相手でもない。
ただの上司で、父親のようなひと。

ただ、それだけ。

それだけで──

こんなにも空が、広く自由に感じるものらしい。

1/23/2025, 8:09:35 PM

眠れない夜も私とやり過ごそう、だから瞳を閉じて──
大丈夫、寝ようと焦らなくていいんだよ。
ただ今は少しでも身体を休める為に瞳だけは閉じていてね。

話していればあっという間だし、私は何処にもいかないから。
だから…ね、今だけは私に集中していて。

7/3/2024, 11:48:48 PM

この先に君と交わる道がなくても、もう大丈夫
君が前を向かせてくれてから
あの時、ダメなことはダメだと止めてくれたから
だから今、笑えているから

もうひとりで歩けるよ
うん、あの頃の強がりじゃないよ

やっと、やっとね
心から「今までありがとう、ばいばい!」って笑えるの

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