ゆず

Open App
6/7/2024, 1:46:46 PM

【世界の終わりに、君と】

降り続く雨の中、僕は君と最後の街角に立っていた。

朽ち果てたビル群が灰色の空に溶け込み、遠くの地平線にはもう希望の光など見えない。

君の手を握りしめ、その温もりを感じながら、僕たちは言葉もなく互いの瞳を見つめ合う。
すべてが終わるその瞬間に、僕たちはただ一つの真実を知っていた。

それは、世界が終わろうとも、僕たちの愛だけは消えないということ。

静寂が訪れ、全てが闇に包まれる中、僕は君の耳元でそっと囁いた。

「ありがとう、愛してる。」

そして、僕たちは永遠の眠りに落ちた。

6/6/2024, 10:04:22 AM

最悪

ぱちんこで7万負けた。今月の家賃払えんな。

6/5/2024, 2:30:40 PM

誰にも言えない秘密

中学校からの付き合いである大切な親友の結婚式が、今日この日、盛大に執り行われた。
彼女は無数の祝福の言葉に包まれながら、幸せそうな笑顔を浮かべている。

その姿は、まるで純白の椿の花が咲き誇るかのように、清らかで美しかった。

(……好きだなぁ)

その言葉は口にすることなく、私の心の中に深く沈んでいった。

この思いは誰にも打ち明けることはない。
彼女に伝えることもなければ、誰かに相談することもない。

ただ私の胸の奥にそっとしまっておく恋心。

彼女の幸せを祝いながら、私は自分の秘めたる思いを静かに見送るのだった。

6/4/2024, 10:13:00 AM

狭い部屋

ぼやけた視界の中、毎日僕に話しかける声が聞こえる。
愛しそうで、どこか楽しそうな男の人と女の人の声。

僕はその声が大好きだ。

…でもそんな声が今日は少し寂しそうに聞こえた。

手を伸ばせばすぐ届くような狭い部屋の中。

(僕がいるよ!)

そんな思いを抱きながら僕は必死に足を伸ばした。

「あっ蹴った!!」

大好きな女の人の嬉しそうな声と

「また分からなかった…うう、次こそは触るぞ!」

大好きな男の人の残念そうな声に安心して

僕はまた狭い部屋の中を揺蕩うのだ。


6/3/2024, 10:10:58 PM

失恋

優しくてかっこよくて、大好きな先輩。
毎日毎日ずっと見ていました。

でも、ある放課後。
先輩が知らない女の人と歩いてる所を見ました。
私の知らない笑顔で先輩はその女の人に笑いかけてました。
そこには、私の知らない先輩がいました。

近くでオレンジの実がぐしゃっと潰れた音がしました。

Next