【世界の終わりに、君と】
降り続く雨の中、僕は君と最後の街角に立っていた。
朽ち果てたビル群が灰色の空に溶け込み、遠くの地平線にはもう希望の光など見えない。
君の手を握りしめ、その温もりを感じながら、僕たちは言葉もなく互いの瞳を見つめ合う。
すべてが終わるその瞬間に、僕たちはただ一つの真実を知っていた。
それは、世界が終わろうとも、僕たちの愛だけは消えないということ。
静寂が訪れ、全てが闇に包まれる中、僕は君の耳元でそっと囁いた。
「ありがとう、愛してる。」
そして、僕たちは永遠の眠りに落ちた。
6/7/2024, 1:46:46 PM