・2『目が覚めると』
人間になっていた
仲間からはいつも怒られていたが
末席でもいいから神様のままが良かった。
帰るための資格、天女の羽衣(といっても襤褸だけど)がとうとう限界だったらしい。
このままだと飢え死にしてしまう。
どうにかしないと
【続く】
・1『私の当たり前』
雨漏りしてて
怒られて
糸くずが付いてて
怒られて
遅いっておこられて
袖を引っ張られるの
空中でバランスを崩しそう
【続く】
・4『街の明かり』
その気になる女子と一緒に歩いていた人(お姉さん?)
が彼女のことを「テンちゃん」と呼んでいた。
テンちゃんか……
ほんとの名前はなんて言うんだろ。
あっテンちゃん!流れ星だよ!
二人と少し離れてしまったがお姉さんの声が聞こえた。
こんなに街中が明るくて見えるんだろうか?
というか星なんて見えない。
うーーーん、どうにかしてお近づきになりたい。
なれますように。
と、見えない流れ星に願った。
上を見ても街頭の灯りが眩しかっただけだった。
【おわり】
・3『七夕』
「たなぼた〜!」ってアゲ君が短冊を付けた短い笹を持ってた。かわいいな。
にしても夕方になってもぜんっぜん涼しくない
パピコを食いながら俺はカラ君アゲ君兄弟と歩いていた。
「そーいやきららはさ……」とアゲ君に話しかけられたとこで「待って」と遮った
向こうから気になる女子が歩いてきたのだ
きららって名前はバレたくないなー
塾でしか顔を合わせてないし個別だから名前は今のところバレてないと思うんだ。
【続く】
・2『友だちの思い出』
子供の頃は星空(きらら)って名前で問題なかった。
多分単純に友だちに恵まれてたからだと思う。
あとガキの頃はそこそこ可愛かったし。
学校にはもっと凄い変な名前のやつもいた。
エンジンって名前のやつもいたし
カラ君アゲ君兄弟も有名だった。
カラ君とはよく遊んだ。弟のアゲ君も懐いてくれたな。
俺、レモンに改名しよっかなってよく言ってた。
【続く】