11/13/2025, 10:51:16 AM
「生き物」
辺りには幾多もの死体が転がっていた。
全て、戦にて戦死した者だ。
「…先生。私はいいので、他の怪我人を先に……。」
「……。」
私は、目の前に差し伸べられた先生の手を横目に、そう言い放った。
先生は暫く私を見つめていた。その瞳のはどこか掴みどころがなく、彼の考えが読めなかった。
先生の手は未だ私に指先が向いている。
「…医者の見習いが死ねば、助かる人も助からなくなるぞ。」
私は暫く先生を見つめた。
辺りを見渡すと、大量の死体。全て、先程まで生きて戦っていた「人間」だ。
私は、血に濡れた手で、彼の手を掴み取った。
11/12/2025, 10:36:35 AM
心の迷子
自分が自分じゃないみたい。
何もしたくない、何も考えたくない。食べ物を見たら吐き気が止まらない。何をしても涙が止まらない。
あの子が死んで、私は一人になった。
友達も、恋人も、母親さえ、私にはもういない。
視界はいつも真っ暗。星のない夜みたいだった。
ねぇ私、どこに行けばいい?
11/11/2025, 10:18:57 AM
ティーカップ
また存在していない言葉。
誰も知らない、まだ知ることのない存在。
彼らにもいつか、知る日が来るだろうか。
11/10/2025, 11:04:19 AM
寂しくて
寂しくて。
一人で布団に入る時も。一人で食事をする時も。
ずっと一人で、隣には誰もいなくて、寂しかった。
だから、貴方が手を引いた時、私は空を見上げたの。
貴方の背中は、とっても大きく感じたわ。
11/9/2025, 2:21:34 PM
心の境界線
「心の線引きってなんですか。」
初めて迎えた夏の終わり。
彼女は距離感というものを、まだ知らない。