「傘持ってないの? じゃあ、一緒に入る?」
それを容易く言葉にできる人を心の底から称えたい。
あんな軽そうな見た目をしているのに、いざ片手で持とうとすれば一気に片手へと物質の重さが集まってくる。なんてこったい。
片手で傘を持とうなら、人の顔にがんがんぶつけるわ、傘が傾いて傘の意味すら無くなるわでそりゃもう大変。あと単純に腕が疲れる。明日は筋肉痛コースですかね。
だけど俺はそれでも相合傘がしたい。腕が犠牲になろうが、俺だけ傘に入ってなかろうが。これは男の夢であり憧れ。女の人と相合傘をした、なんて自慢できるに決まってる。童貞卒業した、なんてそんな下品な自慢なんかじゃなく声を大にして、なんならグラウンドに白線でどデカく書けるくらいには可愛らしい内容だと思う。
だから俺は声を掛ける。
「____あの、一緒に入りませんか?」
雲ひとつない、綺麗な青空が広がっている中で。
『相合傘』
よく、高い建物から落ちる夢を見る。
前見た夢はなんだったか。あぁ、そうそう。
私、ジェットコースターとゆうものがどうにも苦手で。そういうのが苦手な方でも大丈夫、なんて書いてあったから、試しに乗り込んでみたら。あら不思議。思わずシートベルトをひっぺがしてしまいたくなるくらい恐怖感でいっぱいになりました。
まぁ、そんなことを今だらだら話してもただの無駄話で終わるだけなので、簡潔に伝えると。
ここは、空。そう、空。___そら?
「おぉ、空から見る地上ってなんか粗大ゴミみたい」
これは夢の話。失礼とかノンデリ、なんて言わないでほしい。傷付いちゃう。きゃぴ。
夢ってオーバーなリアクションができないからすんごいしょうもないことしか言えなかったのが心残り、なんて思ったところで目が覚めました。
どうやら私の苦手なジェットコースターが、エベレスト並に巨大化して、一番楽しいと言われる頂上からの落下のところで、続きがないことに気付き、「え、これ死ぬわ」と思いながら周りを見渡せば、
「この下がないのが楽しんだわ〜!」
頭がいかれたのかと思いました。
みなさんも、ジェットコースターはきちんと線路があることを確認してから乗りましょうね。
『落下』
「好きな本? そんなの漫画以外読まないよ」
"好きな本は何?”
そう問えば返ってくるのは当然、漫画。話がよく合うのも、漫画。そう、漫画。時折、ラノベも読む、なんて人もいる。
だけど小説は全くと言っていいほど、話に上がってこない。それがなんだか、さみしい。小説はそれぞれの解釈があるから、あまり主題として上げてこないのは分かってる。字をずぅーっと読んでると目が疲れて眠くなるのも重々承知。私だって眠くなる。
大衆文学、文庫本。それぞれにそれぞれの良さがある。それを見つけ出すのが、私は楽しい。作者が何を思ってこの文字を綴ったのか、どんな環境の中でこんな文字を生み出せたのか。それを考えるのが、私にとって何より楽しい。
だから私は伝える。
「君も小説を読まないか」
某漫画のように。
『好きな本』