るに

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1/26/2026, 3:13:45 PM

ミッドナイトを
真っ黒と例えてしまっては
勿体無い。
藍色、青色、くすんだ色。
曖昧さと静けさと
寂しさ、冷たさを混ぜた
寒色系が似合ってる。
静かに夜と眠る田舎もあれば、
街灯に包まれて眠らない都会もある。
真夜中というのは
ミッドナイトというのは
どうしようもなく
楽しい時間であるべきだ。
午前2時、3時、4時と
時を刻む度に
いつもとは違う車通りや
ここがここじゃないような
真夜中の特権が見られる。
スマホを片手に
眠れないどこかの誰かもいれば、
受験に向けて一生懸命に
勉強をするどこかの誰かもいる。
この地球にいる
どこかの誰かが真夜中にしていることは
どれも違っていて、
その人に合った真夜中が
一人一人に広がっている。
"Good Midnight!"
今夜はどんな真夜中になるんだろう。
そんな少しのわくわくを胸に
藍色の気持ちで月を眺める。
いい真夜中。

1/25/2026, 3:55:02 PM

家は
全てを集めた場所であって欲しい。
プラスの感情も
マイナスの感情も
全部。
でもあまり混ざりすぎると
安心と不安が一気に押し寄せて
渦に吸い込まれていく。
息ができないくらい
ぐるぐるして、
気持ち悪くて
ここにいたくないって
強く感じてしまう。
だからある程度は
外で捨ててくるしかない。
小さな箱にビー玉を入れすぎると
入らなくなるように、
家もまた
感情を入れすぎると
入らなくなったり
居心地が悪くなったりする。
それでも夜中には
少しずつキラキラと
屋根から感情が溢れ出ていく。
それは星が落ちているみたいで
とても綺麗。
外に出ても
家に帰れば大丈夫。
家に帰れば何とかなる。
そう思わせてくれるのが
この景色。
"Good Midnight!"
このキラキラは
暖かくて冷たくて
甘くて苦い。

1/24/2026, 4:13:41 PM

真昼間。
外に出ると逆光が眩しい。
目を細めても
前がかろうじて見えるくらいだ。
手で影を作り
空を見上げると、
相変わらずの快晴で
じりじりと暑かった。
どこに止まっているのか分からない
たくさんのセミが
シャワシャワと鳴いている。
アイスが家にあったなら、
こんな真夏に家を出ることは
無かったのになぁ。
ハンカチで汗を拭い、
コンビニに入る。
ぶわぁっと涼しい風が一気に来た。
エアコンガンガンだ。
飲み物とアイスだけ買って、
適当に歩き回り、涼んだ。
寒くなってきた頃
意を決して外へ出る。
セミの声が
さっきより大きくなっていて
思わず耳を塞いだ。
ねぇ、どうして物が無くなってるの?
知らないよ、私が見た時はあったよ。
でも、あなたが触った後私は触ってないよ。
私を疑ってるの?
当たり前じゃない、あなた以外いないんだよ。
なんで今
この記憶が出てくるんだ。
私は手をぱっと離した。
嫌なものを思い出してしまった。
今すぐセミに
かき消してもらわなきゃ。
"Good Midnight!"
ハンカチで拭ったのは
汗なのか、涙なのか。
私が家から極力出たくないのが
暑さのせいじゃないって
私の記憶はよく知っていた。

1/23/2026, 5:27:32 PM

朝、目が覚めたら
天井が目に映る。
次に壁が目に映る。
時計は午前6時を指している。
私は眠りが浅い方で
よく夢を見る。
それも、ありえない夢を。
今日はこんな夢を見た。
誰もいないレンガ道の温泉街を
1人で歩いていた。
左右どちらにも
外見が同じようなお店が
道なりにズラりと並んでいたが、
どこもやっていないようだった。
お店の入口のドアには
窓ガラスがついていて、
よく分からないスティッカーが
沢山ついていた。
全てスライド式で、
中は奥が真っ暗。
手前もほとんど見えなかった。
ロータリーに出ると、
真ん中に柳の木があった。
とても大きくて
風が吹くとサササーっと揺れる。
辺りは中が真っ暗のお店ばかりで
私はこれからどこへ行けばいいのか
わからなかった。
夢見の街。
それはここについて唯一わかることだった。
看板が吊るされていたのだ。
柳の木の横に、ぽつりと。
夢を見るほど素敵な温泉街だから
夢見の街、なのだろうか。
私は夢を夢だと自覚できない。
どんなにおかしな夢でも
現実だと信じて疑わないのだ。
"Good Midnight!"
結局空っぽの街を歩き回って
夢見の街という名前だけわかった、
そんな夢だった。
時計は壊れているのか
午前6時を指したままだ。

1/22/2026, 2:33:35 PM

タイムマシーンに乗って
未来からやってきた。
少しの過去を
変えてしまうために。
たとえば朝、
水を飲んだか飲んでいないか。
時計を見たか見ていないか。
そういう些細なことを
するかしないかで
枝分かれしていく世界。
タイムマシーンを使って
こうしていたら
今頃自分はこうだったというものを
見ていたい。
特に何も変わらないこともあれば、
あんな小さなことがこんなことに!
ということもあった。
時間というものは
タイムマシーンを使っても
有限で貴重。
だからこんなことに使ってる
場合じゃないのに、
どうも無駄にするという行為が
好きなようで。
"Good Midnight!"
冷え込む朝。
毛布1枚かけ直したか、
かけ直さなかったかだけで、
私の今が大きく変わるなんて
口が裂けても言えないな。

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