るに

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朝、目が覚めたら
天井が目に映る。
次に壁が目に映る。
時計は午前6時を指している。
私は眠りが浅い方で
よく夢を見る。
それも、ありえない夢を。
今日はこんな夢を見た。
誰もいないレンガ道の温泉街を
1人で歩いていた。
左右どちらにも
外見が同じようなお店が
道なりにズラりと並んでいたが、
どこもやっていないようだった。
お店の入口のドアには
窓ガラスがついていて、
よく分からないスティッカーが
沢山ついていた。
全てスライド式で、
中は奥が真っ暗。
手前もほとんど見えなかった。
ロータリーに出ると、
真ん中に柳の木があった。
とても大きくて
風が吹くとサササーっと揺れる。
辺りは中が真っ暗のお店ばかりで
私はこれからどこへ行けばいいのか
わからなかった。
夢見の街。
それはここについて唯一わかることだった。
看板が吊るされていたのだ。
柳の木の横に、ぽつりと。
夢を見るほど素敵な温泉街だから
夢見の街、なのだろうか。
私は夢を夢だと自覚できない。
どんなにおかしな夢でも
現実だと信じて疑わないのだ。
"Good Midnight!"
結局空っぽの街を歩き回って
夢見の街という名前だけわかった、
そんな夢だった。
時計は壊れているのか
午前6時を指したままだ。

1/23/2026, 5:27:32 PM