君と紡ぐ物語は
何度も途切れて
白紙のページも
いくつかあって。
でも何故か心惹かれるストーリーで、
1歩挑戦することが
自分の成長になったり、
時には修羅場となったりと
運で化けるってのが
全部詰まってた。
緊張して手も声も震えた。
立ち向かう勇気が
どこにもなかった。
そんな時友に助けられ、
選択肢がこれ以外ないって
思い込んでる友を助け、
誰かが誰かの未来を作り
また誰かも誰かの未来を作る。
肌触りのいい物語。
何をするにも
腹は減ってしまう
当たり前の日常。
それすらも紡がれていく。
ずっと忘れないように
記されていく。
たまに過去が恋しくなって
振り返って、後悔して、
あの時こうしていればなんて
考えてしまって。
涙が零れて滲んでも
過去は滲んでくれなくて
また悔しくて。
"Good Midnight!"
これは私のことを書いた
私の日記と私の物語。
私の全てが君で、
君の全てが私。
いつかの
大好きだった本。
大好きだったアニメ。
大好きだったゲーム。
大好きだった人。
全部気づいたら変わってて
ずっと好きでいることは
難しかった。
飽きたり、熱が冷めたり、
ふと懐かしくなって
全部を一気に摂取した。
幸せって多分こんな感じ。
そう思えるほど満たされてた。
今が幸せならそれでいいって言葉が
1番似合ってる。
気持ちが離れつつあるから
ずっとこうしているのは
きっと無理。
でもこの満たされている感覚は
他では味わえなかった。
最後にどんでん返しされる本を
読んでいる時も、
つまらない日々から主人公を連れ出すアニメを
見ている時も、
自分の好きな要素が詰まったゲームを
している時も、
誰かを追いかけている時も。
これからも増えていって
その度に減っていく
私の大好きなもの。
いつかきっとまた
私の幸せの糧となる。
"Good Midnight!"
大好きって思ってたはずの
失われた響き。
もう大好きでは
無くなったかもしれないけど、
心に仕舞っておきたい
何かがそこにはあった。
霜降る朝は
まるで冷凍庫みたいに
冷たくて静かだった。
最近は冬をより一層感じる。
少し蝉時雨が恋しいけど
また来年になったら
聞けるから。
蒸し暑い気候までも
恋しいと思えるほど、
とても寒い日が続いていた。
時計はカチカチと動いているのに
私は寒くて動けない。
芋虫みたいに毛布にくるまって
にょきにょきと動いて
最低限の生命活動を行ってから
また眠る。
空気が冷たくて
もうこのまま冬眠したい。
気づいたらもう11月も終わり。
今年も終わり。
来年もまた
怠惰にだらだらと生きるだけ。
特に生きる意味とかは求めないけれど
死ぬ意味も求めていない。
何となく生きて、
何となく死ねればいい。
"Good Midnight!"
今日も丸々っと毛布にくるまり
にょきにょきと動いて
寒い朝を生きる。
人の話は
心で聞いてあげたい。
そう思うから
目よりももっと奥にある
相手の心を見て話してる。
耳で聞くのと
心で聞くのとでは
本当に違いがある。
耳で聞くのでは
耳に内容が入ってきて
言葉を返すことができるけど、
心で聞くのでは
心に言葉が入ってきて
心を言葉として返すことができる。
つまり聞いてる間
心が耳を傾けてるから
あったかくなるってこと。
まあ、
話を聞いてるだけじゃあ
疲れてしまうのはこっちだ。
心の耳にも休息が必要。
だから心の深呼吸を取り入れてあげる。
沢山息を吸って
心に届けてあげる。
喜んで吸い込む空気は
最近少し冷たくて
喉や鼻がキーンとなる。
それでもお構いなしに
心は休息を求めてくるから大変だ。
"Good Midnight!"
心というものが
どこにあっても、
なくても、
込めてしまえば。
想ってしまえば、
少しだけ優しくなれる夜中。
金色の時を繋ぐ糸。
それは切れやすくて
紡ぐのが難しい。
機械に頼らず
人の手で紡ぐ必要があるから
人手不足の今、
時を繋ぐ糸は
もうぐちゃぐちゃになりかけている。
少しずつ
少しずつ解いていってるのが
まあ、夜超ひましてる私。
少し前まで糸を紡いでて
ぼーっとしてたら
なんか辞めさせられてた。
私が辞めた直後に
糸は人手不足で手付かずとなった。
無理にでも雇っとけばよかったのに。
昼寝してまた昼寝。
昼寝も飽きてきた頃に昼寝していたら
もう何もかもが暇すぎた。
時を繋ぐ糸が絡まりやすいのも
切れやすいのも知ってたから
きっと大変なことになってるだろうなぁと
見物に行ったら、
思ってた以上に大変なことになってて
もう時間が合わなくなりそうな
時空の歪みまでできてたから
暇な私の時間を使って
暇つぶしで解いている。
元々手先が器用だから
ぼーっと何かを考えながらも
何も考えていなくても
簡単に糸を解けた。
"Good Midnight!"
時間は繊細で壊れやすい。
だから糸で繋いであげる。
ここだけの話、
糸はあったかくて
まるで生きてるみたい。