るに

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10/31/2025, 3:10:38 PM

どんな人でも光と影がある。
光は長所と呼ばれる、
その人のいい所であり
他人に尊敬されたり、
特別感のあるもので
人に見せびらかすもの。
影はその逆で、
短所と呼ばれるその人の悪い所であり
人が離れていったり、
無くしていきたいもので
人から隠すもの。
光は暖かくて
影は冷たい。
光が無ければ影はできなくて
影が無ければ光がわからない。
それなのに影ばかり目に付いて
どうしても下を向いてしまう。
誰でも影はあるって
自分も大勢いる中の一人だって
わかっているのに。
光がぼんやりとしていて
なのに影はくっきりとしていて。
あぁ。
子どもの頃の小さな夢って
きらきら光ってて可愛いなぁ。
短所も愛せて
長所はむやみに引き出さず
ありのままで。
"Good Midnight!"
そうだった。
私は何かを創作する人になりたかった。
光も影も見えなくていい。
創ってる時だけ
どうでもよくなる自分という存在。
涙は創作物を濡らしてしまう。
それでも止める気にはなれなかった。
だって涙は幸せへの水やりだから。

10/30/2025, 2:19:17 PM

ある1つの星が降ってきた。
それは希望の光とも呼ばれた。
枯れた地に水を撒き、
暗い空に明るさをもたらした。
そして緑の丘で
いつも祈りながら歌っていた。
実は降ってきたのは星ではなく
少女だったのだ。
黄金色に輝く髪、
サファイアのような瞳、
思わず風がそよぎ
ささやかな応援をしたくなるような美声。
少女はまさに天使だった。
少女は捨てられた星に舞い降りては
更生させている。
誰もいない、
星ひとりぼっちだったところに。
ある時少女は空を見上げた。
そこには星屑が煌めいていた。
たまに
何のためにこうして星を更生させているのか
少女もわからなくなるようだ。
手を伸ばしても届かない星々。
一つ一つ歴史はあるはずなのに
今はもう捨てられて
ただの見物とされている。
少女はやっぱり悲しかった。
星は幸せで溢れ、
緑や海が綺麗であるべきだ。
頑張って歴史を残し
この宇宙に存在していることは
素晴らしいんだと。
"Good Midnight!"
少女は幻を見ていた。
自分が星を救っていく夢のような。
本当は少女が星を駄目にしているのに。
少女が泣く度海は荒れ、
歌う度に台風が起きた。
いつかパタリと少女が倒れた時
きっと星々は安心して
また宇宙にあり続けるだろう。
そして、
世界は紡がれる。

10/29/2025, 2:14:58 PM

tiny love。
日常に小さな愛は
たくさん隠れてる。
いや、溢れてる。
例えば信号が
タイミングよく青になった時。
コンビニのレジで
バーコードを向けて商品を置いたら
ありがとうございます、と
店員さんに言われた時。
突然雨が降り始めて
友達が傘を貸してくれた時。
そんなちょっと嬉しくて
ちょっと暖かいような
小さな愛。
私はこんな小さな愛だけで
一日が鮮やかに見えてくるんだと
気持ちが少し軽くなる。
ずっとこんな日が
続けばいいのにと思う。
けど好きなことばかりは
していられないし、
私が親友と呼ぶ人は
多分私のことを親友と呼ばないし、
小さな悲しみもたくさんある。
色んな人やものにつつかれながら
毎日は流れるように進んでいく。
"Good Midnight!"
止まることを知らない日々は
私をたまに置いていこうとする。
やっぱりしがみつくのは
大変だねって
どこかの誰かさんと共有してみたりして。

10/28/2025, 2:40:20 PM

おもてなしは最低限のマナー。
ホコリひとつ残さず
掃除すること。
私語厳禁。
常に敬語を使うこと。
下を向いて歩かないこと。
気分を害さないこと。
余計なことをしないこと。
過度に人を信じないこと。
嫌な顔ひとつしないこと。
まぶたが重い。
もう起きたくない。
涙で目は大きく腫れている。
今日も守らなきゃいけない。
生きるために、
明日を生きるために。
息を止めて
私は今から機械になる。
言うことをなんでも聞く、
文句ということすら知らない
無知な機械。
背筋を伸ばし
視線を40度ほど上に向ける。
息苦しい。
まるで海に沈んだ街みたい。
寝たくない、
明日が来るから。
起きたくない、
一日が始まってしまうから。
頭を抱えて今日も悶える。
鏡でいつも表情や
振る舞いをチェックする。
"Good Midnight!"
いい真夜中なんか
私にはもう一生来ない。
それでも手を合わせ祈る。
いい真夜中になりますように。
呼吸がほんの少し楽になる
少しマシな真夜中へ。

10/27/2025, 2:46:15 PM

熱くて熱くて消えない焔。
ゴホッゴホッと咳をすれば
黒い煙が口から出てくる。
苦しいのに
熱いのに
この感情は消えることを知らない。
怒りとか悲しみとか
全部混ざってぐちゃぐちゃ。
ただ立ち尽くすのが限界で。
一日に何回も嫌なことが起きるのは
日常茶飯事だとは思う。
けど今日は我慢の限界。
あの時もこの時も
私は手を貸してあげたのに
あの人はなんで私を…。
あぁ、そうだ。
私は見返りを求めて助けるんだ。
お前は私に借りがあるんだ。
返せよ。
返せよ!
頭の中で私じゃない私の声が
大声で叫ぶ。
耳がキーンとする。
"Good Midnight!"
嫌われたくなくて
いつの間にか
つまらない人間になっていて
一丁前に焔なんか抱えちゃって。

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