無人島に行くならば
私は本を持っていく。
大体の人は
食料だったり、ナイフだったり、
無人島で生きようとする。
私はどうにも理解できない。
誰かに見つけてもらえる距離の
無人島だったら
そんなものが無くなってすぐ見つかる。
もし遠く離れた無人島だったら
私は迷わず生きることを諦める。
これが痛いのもしんどいのも
全てが嫌で面倒くさいと感じる人の末路。
最後の暇つぶしに
私は本を選ぶ。
それも5回ほど読んだことのある
お気に入りの本。
新しい馴染みのない本を選んでしまうと
その本が面白くなかった時
最期がこれって…ってなるから。
私、一応最期を気にする系だから。
まあそんな感じで
多分「あの夏が飽和する。」を選ぶ。
逃避行とは少し違うけど
最後のシーンの
込み上げてくる感動は
何回読んでも止むことはない。
でもやっぱり
無人島で生き抜こうとする人は
よくわからない。
"Good Midnight!"
こうして今日も
つまらない人間として
生きているわけで。
からんっ。
古い棚から瓶が落ちてきた。
ラベルには秋風🍂と書いてある。
中身は少しだけ残っていて
同じように
ラベルが貼ってある瓶は
山ほどあった。
中身を少しだけ空気中に撒いてみると
さーっとひんやり涼しい風が吹いた。
まさか現実に影響するとは思わなかったけど。
急に寒くなってしまった外。
きっとこれから秋本番!って時に
元々吹いていた秋風プラス、
瓶の風を撒いてしまったからだ。
やるなら夏だったなぁと
瓶を見つけた自分を恨んだ。
もこもこの服と靴、
少し早い気がするコタツ。
足は冷えやすくて吊りやすいから
私は全て早めに出すのだ。
ずっと瓶はそこにあったのに
存在に気づかず過ごして
こんなことになるなんて。
"Good Midnight!"
昨日の最低気温が
今日の最高気温な毎日へ。
雨の予感。
パラパラと私の気持ちを
さらっていく。
流してくれる。
留めておきたいとは思わない。
私に必要な気持ちだとしても
今は要らない。
消えて欲しいと思ってた。
押し殺して飲み込むだけじゃ
溢れちゃうから。
楽しい思い出も
悲しい思いも。
過去の全てを
流していくしかない。
人はいっぱい持てないから。
"Good Midnight!"
すっきり空っぽになった私を埋めるのは
やっぱり楽しい思い出と
悲しい思いだけだった。
私のfriends。
どうやって作ったらいいのか
もうわからないfriends。
時に暖かく迎えてくれて
時に冷たく突き放してくるfriends。
私ってなんで
この子と友達になったんだろう。
純粋な疑問が飛び交う自分の部屋、
天井は白いのに
心はなんだか青くて
少しネガティブになりがち。
嫌なことがあったり
楽なことがあったりして、
今日から早く離れたくなったり
ずっと今日に居たくなったり。
急加速・停止を繰り返す
この毎日で
やっぱりちょっとした悩みの種は
取り除いておきたい。
友達を切り捨てたり
逆に信頼を深めたり。
あー、なんか
疲れたなー…。
"Good Midnight!"
考えることも
友達と付き合っていくことも
もう疲れちゃった時
目から水を流して
また後戻りする。
声が枯れるまで君は歌う。
雨が降っても
日差しが痛くても。
未練があるのか知らないけど
私は何故か墓から動けない。
多分誕生日に何も貰えなかったから
ここで待ってるんだと思って
通りすがりの君に頼んだ。
歌が上手な君は
歌を贈ってくれた。
その歌は民間療法として使われている
癒し効果がある歌らしい。
ただ、
休む暇もなく長時間歌い続けなきゃだから
すごく大変。
それに君は歌うのがゆっくりだから
何日もかかった。
"Good Midnight!"
でも世界で1番あったかい贈り物だった。
心が歌で埋められていく。
まだ終わりそうにない歌。
私に届くまで君が紡ぐ歌。