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7/7/2024, 12:13:22 AM

私に友達はいない、だが友達の思い出がある。ここだけ言うと話に食い違いがある。だがこう考えると食い違いはなくなる。
友達は事故で死んだ、だが友達の思い出はずっと残る。
こう言うことだ。
友達が電車の前に飛び出た時の笑顔も頭の中に残り続ける。

7/4/2024, 10:06:06 AM

この道の先に何があるのだろうか。
それは行ってみないとわからない…
当たり前だ。
だが子供というのは本能に従うのだろう。
行方不明となった。
探した、警察にも行った。
だが見つからない。
私はもう生きる事に疲れてしまった。
ニュースに流れた途端、ネットでは私の誹謗中傷。
近所ではヒソヒソと話し声が聞こえる。
そして今日、家に強盗が入った。
なんという運の悪さ。
だが今は死ねるなら何でもよかった。
わざと大声を出し、強盗に刺された。
その強盗の顔は居なくなった子供の顔だった。

6/30/2024, 2:52:16 PM

私は知ってるの。
あの人が浮気をしていることを。
偶々買い物に行った時に見たの。
あの人はその女に笑顔を向けていた。
とても悲しくてその女を憎んだわ。
だってそんな笑顔私に一度も向けてくれたことなかったのに…
あの女にはそんな笑顔を向けるのね。
でもわかっているわ。
あの女に脅されているからよね。
だって私と貴方は、赤い糸で結ばれているもの!
うふふ、つい笑みが溢れてしまったわ。
でもなんだか彼、心なしか嬉しくなさそう。
何でかしら。
私と貴方が結ばれるのは運命なのに。
何でそんなに怯えているの。
もしかして、あの女に洗脳されちゃったのかしら。
絶対そうよ!
あの女を早く消さないと、彼をこんなに怯えさせるなんて!
とても酷いことをされたのね!
大丈夫よ。
私が守ってあげるわ。
うふふふふ…

6/28/2024, 1:24:15 AM

私の両親は私を捨てた。
孤児院の前におくるみに包まれた私が置いてあったらしい。
その孤児院も酷い所だった。
孤児院ではご飯もロクに与えられず、お風呂にも入れない。
服も着古したボロボロの服。
いや服と言えるものではないただの布だ。
皆、皮膚病に掛かり、かゆいかゆいと言いながら掻きむしる。
だから、肌はズタズタ、そこから膿が滲み出ている。
その肌に職員の振るう鞭が当たる。
とても痛々しい。
夜は布団と言えない布を一枚渡されるが薄く穴が空いているから冷気が入ってくる。
だから皆で固まって暖を取り合った。
他の子供の体温を感じながらまた明日になれば鞭で打たれ働かされるのだと考えると悲しくて涙が出た。
誰か私達を見つけ出してくれないだろうか。
私達を助け出してくれないだろうか。
ここではない何処かに連れて行って…
そんな現実味の無い事を考えながら眠りについた。

6/26/2024, 9:11:49 AM

貴方に託された花はとても繊細で脆く可愛らしい花だった。
その花を私はとても大切に育てた。
いろんなことに気を配り、いろんなとこに連れて行くと花はぐんぐん伸び綺麗に育っていった。
ある日その花を貰いたいと言う者が現れた。
悲しかったがとても誇らしくも思った。
そして花をその者に託した。
結婚式ではその花が私にお礼を言ってくれた。
とても嬉しくて、思わず泣いてしまった。
涙を溢しながら震える声で
「おめでとう」
と言った。

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