凍てつく星空
トイレに行きたくて目が覚めて
布団の中をゴロゴロする。
トイレは、外にある
凍てつく星空の下
母屋と別棟になっている
外へ出て
靴を履いて
出ていかねばならぬ
目を閉じる
尿意がなくならないか
眠気が
眠りの女神が優しくまぶたを重くして
尿意を消してくれないだろうか
目を開ける
母屋の天井である。
トイレは、外にある
昔ながらの農家の家。
これは、夢でトイレが屋内にある我が家に戻ってないか
再び目を閉じる。
開ける。
諦めて起き上がる
温かい布団の中から冷たい室温にさらされる
ジャンパーを着る
土間へ行く。靴を履く。
玄関を開ける。
身を切るような寒い外気
空は、どこまでも黒く
星が明るい
ダイアモンドを散りばめたように白銀のガラスのきらめきと言うか星明かりで地面が見える
街灯も何も無いのだけど
トイレまでの別棟までの道が見える
こんな綺麗な星空は、都会には無い
でも、この景色を楽しむよりも
一刻も早く布団に戻りたい!が優先されるのだった。
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もっと楽しむべきだった。
凍てつく寒い空
ハッキリ輝くオリオン座
もう、冬休みにその家に帰ることは、無い
星明かりで道路が見えて歩ける。
そう言う田舎に行くことはない
あれほど嫌だった冬の真夜中に行くトイレが。
もう二度と行けないと思うと
どうして寂しいのだろう
人生のその時、その時の普通がある日、普通でなくなるなんて
その時は、どうして分からないんだろう?
君と紡ぐ物語
ノンアルコールビール美味しい?
いやー
美味しいから飲むもんでもないの
何かさアイデアが湧く気がするのよ
ノンアルコールビールで脳がドッカーんとこう
何か発想が産まれる気がするの
『とか、わけわかんないこと言ってさ』
君とボク2人で小説作らないか?
プロットノートと書かれた白い大学ノートを3冊ほど机に並べたよね~
プロットは、出来てるんだけど
まとまらなくてさ
君が持って来たノートを開く
王女の出てくる物語
蛇が語る物語
龍になるトカゲの物語
面白い話にするのが難しいんだよね
アルコール入ったビール飲んで書いてさ翌日読んだら判読不能だったんだよね~
君は、ノンアルコールビールの缶をグッと傾けて最後の数滴を飲んだ。
早く小説にしたいな〜
君は、ニコニコと僕をみた。
王女を幸せにしたいんだ。
協力してよ。
君に言われるまま王女が幸せになる物語を紡いだ。
2人で紡ぐとどんどん書ける気がした。
失われた響き
いつからだろう
娘の滑舌が悪くなったのは?
ちゃんと話しを聞いて上げれないから
言葉をせかせてばかりだったから?
いつからだろう
急がせてばかりになったのは?
早く結論を言って!!
あなたの朗読が好きだったのに
いつの間にか、音読の宿題が無くなったね
子育ては、いきなり終わりが来ると
誰かが言ってた。
大好きだった娘
生きてるけど
私が、その愛した部分を殺してしまったのか
それは、時間のせいなのか
答えは、闇の彼方
霜降る朝
寒い時期になると楽しみにしてることがある。
やわらかい地面に
霜柱できるのを
踏みつぶすのだ。
シャリっと音を立てて
霜柱が崩れる
つぶれる
朝、霜柱探して
ただ踏むだけなのに
楽しい
霜降る朝にしかできない
心の深呼吸
心の中に蓋をして、かえりみられることもなく
朽ちていく
ずっと隠されてきた気持ち
誰にも知られず
そんな『心』が、そんな『気持ち』が
そこにあったことさえ
気付かれないよう
でも
あの方に会うと
その蓋が、ゆるみ
私を縛る心が震え
恋心がゆっくりと深呼吸するのです。