しらすこ

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11/30/2022, 10:14:31 AM

私の友人は、よく泣く。
私が虐められて泣いて、私が少し倒れただけで泣いて。
私は友人の笑顔だけが見ていたい。
だから虐められたくなかったし、倒れるのも嫌だった。
そんな声はあいつらに届くわけもないし。
笑顔でいたら友人も笑顔でいてくれるから。
辛くても、何が嫌でも友人の笑顔をみるだけで思えてしまう。
泣かないで欲しい。彼女だけは傷付けたくない。頑張らなきゃ
大丈夫、私は死なないから。傷つかないから。だから

泣かないで

11/29/2022, 3:45:57 PM

もうこんな季節、と溜息をつきながらコーヒーを啜る。
すっかり寒くなり、暖房を炊いていても寒さが感じ取れる。
私は冬が苦手だ。
勿論雪を眺めながら感傷に浸るのも悪くは無いが、私は寒がりなもので、とても耐えきれなかった。
毎日毎日早く終われと念ずるばかりで。
仕事の為に正装をし、マフラーを巻く。髪の毛を纏め、外に出る。
まだまだ寒いが、雪が降っていた。
綺麗だとは思いつつ、当たりを軽く見渡すと、子供がいた。
子供ははしゃぎながら雪だるまを作る。手を止めこちらを見やり、手を振ってくれる。
振り返し、私は思う。
冬の始まりも悪くない。

冬のはじまり

11/27/2022, 10:08:54 AM

君は優しいから、なんにでも首を突っ込んでいってしまう。
虐められていた子を助けて、君が虐められてもいつもニコニコして。
虫かごに入れられていた虫を可哀想と逃がす為に、嫌いな虫を触って。
そんな君の事が、僕は大好きなんだ。
だからこれは愛情だから、いいんだ。
わざと他の奴を虐めて、注意してきた君を虐めても、君の顔を伺うためにわざと虫を捕まえても。
君の事が好きだから

愛情

11/26/2022, 12:07:30 PM

少しだけ気怠い日。私は体温計を棚から出す。
測るが、微熱しかない。
そんな私は軽く絶望し、学校に向かう。
学校の途中に、鼻血が出た。
近くにいた人がティッシュを貸してくれて、何とか止まった。
礼をして、また向かい出す。
校門をくぐれば、たった1人の親友が校門の裏から出てきた。
「おはよう」私たちは軽く挨拶し、一緒に教室に向かって行く。
廊下まで行った所で、気分が悪くなり、倒れてしまった。
目覚めると保健室、先生は私の親友が運んでくれた、と言って体温計を渡してくれた。
心の中で親友には感謝し、体温計を脇に挟む。
ああ、微熱だ。帰らせて貰えない。
また、親友でさえも知らん振りしてしまう虐めが始まる。
毎日が辛いのに。親友の為に生きていたいと、思う。
明日こそは、熱が出たらいいのに

微熱

11/25/2022, 12:44:24 PM

夏休みの終わりかけ、やっと宿題を終わらせた私は、自由解放中の学校に向かった。
肝試しでもなんでもないが、唐突に行きたいと思った。
屋上に走っていき、扉に手をかける。
開いた途端、綺麗な風が頬を通過する。
嗚呼、生きているんだと実感した

今、太陽の下で。

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