世界の終わりに君と
ゴーレムか?
ゾンビか?
宇宙人の襲撃か?
世界の終わりに君とって歳でもないけど
それでも君と同じに終わりを見れるなら
悪くないかも知んない
そんなことを言っておどけて見せる
きっとこの一瞬が走馬灯のように見れるなら
悪くないかも知んない
世界の中からシュプレヒコール
立ち上がれと叫んでいる
正しいことだけやって生きる
世の中をつくれだと
そんなこと言う奴は世間知らずの
厨二病の引きこもりか世界が灰色に見える
とか歌い出す病気か?
ヒーロー気取りが
正義の味方気取りが
叫んでいる
そして そんな奴が石投げる
犯罪者に成り下がった汚い奴は
二度と這い上がれないと
そして石を投げたその手で
シュプレヒコール拳をあげる
正しいことだけやって生きる
世の中をくれと
ちっとも正義は見当たらないし
ちっとも優しさも見当たらない
ちっとも寛容さも見当たらない
けれど そいつは白だか青だかな顔をして
言うのさ 私は正しいことだけして生きると
正義の味方は見当たらないが
私は正しいと言う奴はゴロゴロいる
そして めでたいことに自分を正義の味方だと思って疑わない奴に限って世界が終わるとき人の屍踏み倒して図々しく生きるもんだ。
2024年6月7日
心幸
最悪
クソ食らえと
蹴り上げた空き缶
電柱に当って跳ね返って
頭に当たる
最悪
弱虫の涙が
溢れそうで
夕焼け空見上げて
きったね…と呟く
最悪
憧れた夢は報われず
都会の藻屑
次は誰を追い出すのか
何が宝…と嘆く
最悪
握りしめた拳を
使えずに空回りする度
何かに怯えて震え
情けねえ…と叫ぶ
最悪
あんなにあんたを
憎んだ全てが
やり切れず沁みて
あゝあゝ…と涙する
最悪
時は流れ
春夏秋冬
最悪は最高の想い出にかわる
全ては想い出にかわるまで
時は偉大な作家である
2024年6月6日
心幸
狭い部屋
昨日のお題の方を先に。
…きしむベッドの上で 優しさ持ちより
きつく身体 抱きしめ合えば
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい歌に 愛がしらけてしまわぬように
若すぎる二人の愛には触れられない秘密がある
今の暮らしの中では 辿り着けない
ひとつに重なり生きてゆく恋を
何度も愛してるって聞くお前は
この愛なしではいきてさえゆけないと…
狭い部屋を連想させる駆け落ちしたのかな…
1991年リリース 尾崎豊 I love you
その18年前のやっぱり狭い部屋から聞こえて来るのは…
貴方は もう忘れたかしら
赤い手ぬぐい マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋…
若かったあの頃 何も怖くなった
ただ 貴方の優しさが 怖かった…
1973年リリース かぐや姫 神田川
若い恋愛とは何時の時代も
変わりなく 変わらないのが
素晴らしいと思える
狭い部屋と
若い二人と
お金はなくて
夢はある…
で 結局の別れ
そして 二人は重ならなかった人生に別れを告げて 狭い部屋を出る
別れの訳は話さず
そっとキーを置く
2度と愛は戻らないと知る
二人で青春のドアを閉める
そして 狭い部屋を後にした
あれから何年
彼は彼女は
幸せに暮らしているだろうか
五番街のマリー
誰にでも
そんな狭い部屋の
想い出があると思っている
だから 寛容になれる
だから 優しくなれる
優しさとは
許すことが出来る
懐の深さを言うのだろう
人は想い出の数だけ
優しくなれる
そうなれるだろう
そうなれる道を
2024年6月5日
心幸
「誰にも言えない秘密」
嘘をつかないと言う人は嘘をつく
信じてと言う人は信じてはいけない
秘密などないと言う人は腹にイチモツ
墓場まで持って行く秘密がある
自ら賢いとか賢く生きるとか
自ら正しいとか正義とか言う
人は何も知らない人
マウントするなと言う人は
承認欲求が人より高めの自惚れ
何故なら気位が高いから
下に置かれる事に腹を立てる
そのくせ 他人に対して
良いもの持っているとか
いったいあなたは何様だと耳を疑うような
言葉を平気で言う そして 同じことを言われれば 頭から湯気でも立ち昇る勢いでキーキー騒ぐくせに 他人のそれは許せない
許せないことがやたら多いくせに
他人には寛容さや優しさを求めていて
優しくありたいとか口走る
己を似て人を量れない人は全てに置いて足りない
本当に気高い人は 他人のマウントなど気にも止めず 何時も自由で飾らずらしさを大切にする
幼稚な人ほど
優しくありたいと言い
そのくせ 自分の傷にだけ敏感で
他人の傷には鈍感
共感力の低い人は
他人の意見を言葉を読み解けない
悪者探しから始める
誰にも言えない秘密の
私が人を見る時の基準
2024年6月5日
心幸
失恋
涙など見せない 強気なあなたを
そんなに悲しませた人はだれなの?
終わりを告げた恋に すがるのはやめにして
ふり出しから また始めればいい
幸せになりたい気持ちがあるなら
明日を見つけることは とても簡単
少し痩せたそのからだに似合う服を探して
街へ飛び出せば みんな振り返る
チャンスは何度でも 訪れてくれるはず
彼だけが 男じゃないことに気づいて
あなたの小さなmistake いつか思い出に変わる
大人への階段をひとつ上ったの
人生はあなたが思うほど悪くない
早く元気だして あの笑顔を見せて
元気をだして 竹内まりや
失恋は人生の勲章
失恋の合い言葉は
「絶対綺麗になってやる!」
本当、素敵な合い言葉
脳みそアップル・パイになるような恋をして
思い切り、格好悪いふられ方をする
安全パイの安全地帯でワタクシは賢くありたい正しくありたい優しくありたいなんて生温いこと言っていたら本物は手に入らない。
そんな人たちほど群れて、虐めの首謀者またはいい歳している虐めの首謀者大人
何故なら、人は悲しみも苦悩も傷も多い方が人に優しく出来るから。
失恋は人生の勲章
失恋の合い言葉は
「絶対綺麗になってやる!」
2024年6月3日
心幸
正直
その昔 正直なお爺さんとお婆さんがおりました。二人は大変正直者で真面目で小働きがよく出来て、そして明るくよく喋りよく眠りよく通る大きな声をしていました。そして清貧であり何故だか村人に疎まれていました。
お爺さんは街に買い出しに行きましたら、道すがらどこぞの娘さんは端なくどこぞの婿殿となかよく話しながら親しげに歩いていたと見たままを正直に帰宅するとお婆さんによく通る声で話しながら荷をおろしているのでした。
お婆さんは次の日川へ洗濯に行き、そこで出会った若奥さんにあの娘さんのことを正直に伝えました。そして「あなた、お気をつけなさいよ」と優しくその若奥さんの背を撫でるのでした。
寝耳に水の若奥さんは疑心暗鬼になり帰宅後直ぐに夫を問い詰め正直にお婆さんから聞いたことを打ち明け泣き腫らした目で夫に詰め寄り夫を責めました。
面食らった夫は、たじろぎましたが事実無根の言いがかりと妻に言いましたが若い妻の嫉妬と疑心暗鬼は収まらず、とうとう妻はその娘さんの家に乗り込んでしまったのでした。
娘さんの父親は、こう言いました。
「嘘でも真でも、こんな噂を流されてお前は傷物にされたのだ、自分の軽率な振る舞いを自省するまで外を歩くな」と言い娘さんを座敷牢に閉じ込めたのです。若い妻は満足した様子で帰って行ました。
娘さんの母親は大層心を痛めましたが、これだけの騒ぎになれば父親の言う通り狭い街には風邪より早く広がります。母親は娘にこう言いました。
「お父さんは、あなたを守ろうとして言ったのです 人の噂も75日暫くお父さんの言う通りにしていなさい」と、けれど娘さんは酷く傷つきました、何故なら彼女はあの旦那さんを好きだったからです、自分心に嘘がつけず仕草表情に正直に出ていたのかと自分を見つめて「しのぶれど 色にでにけり わが恋は ものや思ふと人の問ふまで…」とはこのようなことかと秘めた初恋が正直さに掻き消されたことを嘆き悲しみ床臥しそのまま飲まず食わずの日が続き若い命を散らせてしまわれたのでした。
娘さんの両親は悲しみ
その様子を見ていた街の人たちは、今度は正直なお爺さんお婆さんを私刑の断頭台に上げる裁判を行うのでした。
正直者の集まる街のお話しでした。
2024年6月2日
心幸