NoName

Open App
11/2/2024, 12:46:06 PM

「ねえ、まだ寝ないでよ」

  いつも素っ気ない君に嫌気がさして、通話を切ろうとする君の指を止めた。「何かあるの?」と聞かれ、私は少し黙る。「何もないけどまだ一緒にいたい」なんて言えず「んー、やっぱなんでもない」何かありそうに言い放ち、私は通話を切った。

眠りにつく前に、
      少しくらい私を思い出して。

10/30/2024, 1:33:44 PM

男女関係なく遊んでたあの頃
   自分の気持ちに素直だったあの頃
        過去を羨んでいる今日さえ


きっといつかは「懐かしく思うこと」

10/28/2024, 12:36:29 PM

 ここはどこ?ずっとずっと光のない道を彷徨って彷徨って彷徨って、考えても考えても私の道なんて見つからない。答えのない問いばかりが、ぐるぐるぐるぐる頭の中を回ってる。誰かの道を見つけては縋って縋って縋って、空っぽの自分を隠したくて、でもそれにも限界がきて、またそれの繰り返し。

 なんとなく周りの音も色も薄くなってきて、何もしない日が多くなって、ただただ無気力になっていく。このままじゃいけないって踠いて踠いて踠いても抜け出せなくて、どこかで諦めてる自分もいて。

 人に疲れたのに人に依存して、またどこかで人に期待してる。人に縋っているときだけは、その人の一筋の光の道を歩き自分は大丈夫だって安心する。でも自分を抑えられなくなってまた戻るんだ。

 私は私を探して歩く。縋って、踠いて、みっともなくたってずっと、この「暗がりの中で」

10/26/2024, 11:13:40 AM

合言葉の愛言葉


 学校終わりに君が居たら嬉しくて、「お疲れ様」が温かくて、ふと溢した「だいすき」。
夜が更けるまで話した後の「おやすみ」がくすぐったくて、「また明日」に夢を願う。

 今ではもう夢の中。その夢でさえも私を縛るから
夢に囚われた空っぽの愛言葉を綴って、スイセンの花を抱えた。


「愛言葉」

10/18/2024, 2:50:15 PM

 友達との帰り道、
   キンモクセイの匂いにあの人を思い出す。

  曲がり角で友達と別れた後、1人になった私はなんとなく寂しい気持ちになり空を眺めた。

私を置いてどこまでも遠くへ行ってしまうような、
高く広い空が私には眩しすぎて、私はまた前を向きただただ足を進めた。


「秋晴れ」

Next