2/6/2025, 2:46:36 PM
スマホで時間を確認する。朝の5時だ。
みんなの寝息が聞こえる中、スマホと財布をカバンの中へつっこんだ。ガチャッとドアの鍵を開け、音が出ないよう、ゆっくりとドアを閉める。まだ暗い道路を歩きだす。
近所の公園に来た。ベンチに座り、ランニングをしている人達を眺めていると、次第に空が青くなり明るい茜色に染まった。鳥の鳴き声と共に朝日が昇る。
「静かな夜明け」
2/2/2025, 2:45:30 PM
賑やかな町から少し離れた丘の上に、色とりどりのレンガで出来た、小さな物置小屋があった。
そこへ、茶色のベレー帽を被った男の子が焦った様子で駆け込んできた。少年は10分ほど小屋をあさ
り、一通の手紙を見つける。
そそくさと手紙を開けていた少年の顔も、読み終わる頃には満面の笑みになっていた。読み終わるやいなや、その少年は手紙を握りしめ町の方へ駆けていった。
「隠された手紙」
2/1/2025, 1:55:18 PM
この言葉を言ったら、もう戻れない。
曖昧すぎた私たちの関係に終止符を打とう。
ずっと、ずっと大好きだよ
「バイバイ」
1/24/2025, 12:09:17 PM
君に嫌いって言った
別の人と笑い合う君へ
祝福の言葉を送る
「やさしい嘘」
12/8/2024, 9:07:43 AM
部屋の片隅で泣いてるあの子を見つめているだけの私に1つ、耳打ちされた言葉に気付いた。
あの子は昔の私の姿。気付いた瞬間、あの子の部屋は薄暗くなり壁の白さが一層かすむ。気付いた私は心配そうな顔であの子の隣に寄り添った。
助けを求めた昔の私に気付かなかった非情な私
助けを求めた昔の私に気付いた私を知ってる私
心配な顔をしていても心に届かない可哀想な私
部屋の片隅で私が私を見ている。