10/26/2024, 11:13:40 AM
合言葉の愛言葉
学校終わりに君が居たら嬉しくて、「お疲れ様」が温かくて、ふと溢した「だいすき」。
夜が更けるまで話した後の「おやすみ」がくすぐったくて、「また明日」に夢を願う。
今ではもう夢の中。その夢でさえも私を縛るから
夢に囚われた空っぽの愛言葉を綴って、スイセンの花を抱えた。
「愛言葉」
10/18/2024, 2:50:15 PM
友達との帰り道、
キンモクセイの匂いにあの人を思い出す。
曲がり角で友達と別れた後、1人になった私はなんとなく寂しい気持ちになり空を眺めた。
私を置いてどこまでも遠くへ行ってしまうような、
高く広い空が私には眩しすぎて、私はまた前を向きただただ足を進めた。
「秋晴れ」
10/15/2024, 10:43:57 AM
今あるものを全部捨てて捨てて捨てちゃえば、あの空はもっともっと輝いて見えるのだろうか。
仕事も他人も今も過去も全て置いてきちゃえば、
あの道ももっと高く高く飛べるのではないか。
10/13/2024, 2:53:16 PM
夕方、突然彼女から連絡がきた。
「今日の夜星見に行かない?」
_____久しぶりに会った彼女は照れたように笑うと、「行こっか」と呟き僕の手をつかんで走り出した。子供のようにはしゃぐ君をみて、僕も自然と微笑み返す。
坂につくと彼女は急に振り返って、僕と足を並べて歩いた。周りの街灯が消えてきて、月明かりしか見えなくなった頃、僕らは空をみる。夜空を埋め尽くすような星の数に圧倒されそうになり、近くのベンチに腰かけた。「あのね!」そう言って、彼女はひとつの星を指差し、星の説明を始める。
子供のように、星をみて喜ぶ君の姿を
相づちを打ちながら、僕はただただ眺めていた
10/12/2024, 2:42:02 PM
忘れ物をとりにきた僕は
ドアの前で足を止め秒針の進む音と共に廊下で蹲る
あの夏に咲いた君は
オレンジ色に照らされた教室で1人ただ空を眺めた
「放課後」