夕方、突然彼女から連絡がきた。
「今日の夜星見に行かない?」
_____久しぶりに会った彼女は照れたように笑うと、「行こっか」と呟き僕の手をつかんで走り出した。子供のようにはしゃぐ君をみて、僕も自然と微笑み返す。
坂につくと彼女は急に振り返って、僕と足を並べて歩いた。周りの街灯が消えてきて、月明かりしか見えなくなった頃、僕らは空をみる。夜空を埋め尽くすような星の数に圧倒されそうになり、近くのベンチに腰かけた。「あのね!」そう言って、彼女はひとつの星を指差し、星の説明を始める。
子供のように、星をみて喜ぶ君の姿を
相づちを打ちながら、僕はただただ眺めていた
10/13/2024, 2:53:16 PM