白亜

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5/6/2024, 2:43:19 PM

もしも明日世界が終わるなら。

これはよくあるオカルトの類で、実際に終わる、なんてことが急に起きるわけではないけども、少し考えてしまう。

私は最後の日、何をするのかな。

大切な人と一緒に?
いつも通りに?
それとも、したい事全部するかな?
私はきっと、何も出来ないまま世界が終わっちゃうと思うけど。

私は、もしも明日世界が終わるならー
君と一緒にいたいかな。
最後まで一緒がいいな。

5/4/2024, 2:49:56 PM

今日は暑い。まるで鉄板の上で焼かれているかのような暑さだ。そんな中、蝉は狂ったように鳴き続けているのでなかなかこれも鬱陶しい。

そんな日には、家の中にいるに限る。外に出たら、暑すぎて倒れてしまいそうだし。

まだ明るい六時、耳を澄ますと遠くから小さな子供たちの遊ぶ声が聞こえる。きっとそろそろ家に帰る時間だろう。

夕焼けはひたすら赤く、辺りを照らしている。
ヒグラシは、ここぞとばかりに、切ない声で鳴いている。

あの日、帰り際に友達と見た夕焼けを思い出した。
あの日も暑く、ヒグラシは鳴いていた。

きっと明日も、夕焼け空に向かって切ない合唱が響くだろう。

5/2/2024, 2:54:50 PM

幼なじみのあの子、いつからか疎遠になってしまった。久々に会ったけど気まずくて、私からは声をかけられなかった。

「随分印象が変わったよね」

私は高校になってから、眼鏡もコンタクトに変え、髪の毛は下ろして、わざわざ校則のない高校を選んで髪も染めた。そうしないと、私だけいつも浮いていたから。

「あまり無理しないでね」

君には分かってたんだね。でも、そんな風に優しくしないで。

私はずっと君に甘えてしまう。

5/1/2024, 2:23:28 PM

十人十色、個性を大事に。
こんなことが叫ばれるようになった。でも、結局個性も何もないじゃないか。

出る杭は打たれる、なんて言うように、目立つ人ほどみんなに良くも悪くも使われていたり、変人扱いされている。

そんな風にしか考えられない私はおかしいのかな。
みんな同じ服を着て、同じメイクで、同じ曲を聞いて、流行りに乗れない人は置いていかれる。

私はいつも、取り残されてきた。
私が悪いのかな。

十人十色と言うのなら、一人くらい、私みたいに真っ黒な人がいてもおかしくないのに、カラフルな色彩にまざれない黒は認めないなんて、都合が良すぎる。

私は黒いことを理由に、今日も、明日も、一人でお昼を食べる。

4/30/2024, 2:51:53 PM

この季節になると、ニュースで度々花畑の様子を写しては、いつ頃までが見頃とか、何種類咲いてるのかとか、とにかく花畑の情報を推している。

私は別に花が好きなわけでもないし、アウトドアが好きな訳でもないけど、こういう風に宣伝されると気になってくるものだ。

週末が空いていたので、この機会に最寄りの自然公園に出かけてみた。

花畑を見た瞬間、心が揺すられたような気がした。
その景色を見た感想を言うなれば、地上の楽園だ。
一面に、空のように広がる色とりどりの花々は、まるで私に微笑みかけているようで。

桃源郷に行けずとも、花は私を未知の世界に連れていってくれる、そんな気がした。

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