白亜

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4/8/2024, 1:31:52 PM

卒業式に、友達と指切りをした。
これからもずっと友達でいよう、どんなに離れても友達でいよう、と。
お互い全く違う道を選んだけど、指切りをしたからずっと忘れずにいられる、そう信じて。

指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます。
ゆーび切った。
昔からよくした、約束の時の決まり文句。
それに拘束力はなくても、きっと二人なら平気だよね。
これからもずっと、約束を守ってくれるよね。

4/7/2024, 2:26:37 PM

最近、何もかも上手くいかない。何も無いところで転ぶような感じで、とにかく何をしても変なところで失敗してしまう。
私ってダメだなぁ、と落ち込んだままとぼとぼ家に帰るため、電車に乗った。
電車に揺られながらぼんやり座っていると、橙に染まった空と大きな夕日が見えた。
沈む夕日を見ると、なんだか少し元気になってきた。
きっと上手くいかなくたって大丈夫だ。明日がんばろう。明日がダメでも、きっと明後日もがんばれば大丈夫だ。そう思うと、少し肩が軽くなった気がした。
電車を降りて、駅のホームを出ると、一番星が輝いていた。

4/6/2024, 2:47:19 PM

君の目を見つめると、吸い込まれてしまいそうだ。
大きな黒い瞳は、心なしか潤んでいるように見えた。
君も私の目を見つめ返した。なんだか繋がっているような気がした。
お互いの心の中は見えなくても、見つめ合うだけで気分などが何となく分かる。
「今日、何かあった?」
「あのねー」
君の瞳が潤むときは、君は決まって何かを隠している。でも、私は隠し事はなるべく聞かないようにしている。きっとそれが一番、君を傷つけないから。
きっと君も、私の隠し事、聞かないでくれるから。
話せるようになるまで、待ってくれるから。

4/2/2024, 2:56:17 PM

今日もいつもと同じ帰り道。
今日は少し蒸し暑い。半袖のセーラー服すら体にまとわりついたように感じる。
遠くから踏切の音が聞こえる。蝉の鳴き声に混じっている。
赤信号を見て止まった。青信号になるのを待つのですら退屈だ。鞄に付けた古いキーホルダーを指で揺らした。このキーホルダーは、昔仲良しだった子とお揃いで買ったもの。今はその子はここに居ないけど、このキーホルダーをつけている限りずっと一緒でいられる、そんな気がする。私にとって、大切なものだ。
青信号を見て、一歩踏み出した。
相変わらず蝉は、五月蝿く鳴いていた。

4/1/2024, 2:56:50 PM

四月一日、エイプリルフール。昔から仲の良い友達に、嘘をついてみたくなった。
ただ、誰も傷つけない嘘とはなかなか無いもので、私には全く浮かばない。結局そのままこんな時間になってしまった。

私は翌日、その子にこのことを話した。
「私って、気の利いた嘘もつけないみたい。」
その子は優しく、こう言った。
「誰かのためを思って嘘がつけない優しい君のことが大好き」
私も、そんな風に思ってくれる君が大好き。

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