星ノ燈

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四月一日、エイプリルフール。昔から仲の良い友達に、嘘をついてみたくなった。
ただ、誰も傷つけない嘘とはなかなか無いもので、私には全く浮かばない。結局そのままこんな時間になってしまった。

私は翌日、その子にこのことを話した。
「私って、気の利いた嘘もつけないみたい。」
その子は優しく、こう言った。
「誰かのためを思って嘘がつけない優しい君のことが大好き」
私も、そんな風に思ってくれる君が大好き。

4/1/2024, 2:56:50 PM