君の目を見つめると、吸い込まれてしまいそうだ。
大きな黒い瞳は、心なしか潤んでいるように見えた。
君も私の目を見つめ返した。なんだか繋がっているような気がした。
お互いの心の中は見えなくても、見つめ合うだけで気分などが何となく分かる。
「今日、何かあった?」
「あのねー」
君の瞳が潤むときは、君は決まって何かを隠している。でも、私は隠し事はなるべく聞かないようにしている。きっとそれが一番、君を傷つけないから。
きっと君も、私の隠し事、聞かないでくれるから。
話せるようになるまで、待ってくれるから。
4/6/2024, 2:47:19 PM