8月、君に会いたい
暑い、暑い夏の日。
蝉の鳴き声が全方位から僕を取り囲んで。
うるさくて暑くて煩わしくて。
今思えば、あの頃の「暑い」なんて
全然序の口だったんだけど。
それでも、思い出すと僕にとってはあの日々は
暑い夏の日だった。
新幹線で二時間、電車で一時間、そこから車で三十分。
数年ぶりに訪れたばぁちゃん家。
小学校低学年から中学生へと成長した僕。
親友だと誓った君は綺麗になっていた。
また川へ泳ぎに行ったり
山で飽きるほど散策したり。
そんなことを楽しみにしていたのだけれど。
君は綺麗になってしまっていた。
大声で笑い合った君はもういなくて、
儚げに微笑む君。
友愛は消え、芽生えた心。
川のせせらぎを眺め、
山で風を感じ、無言でも二人で夏を過ごした。
それからまた何年経っただろう。
人並みに就職し、人並みに結婚もした。
幸せだ。
なのに、どうしてだろう。
8月が来るたびに、
君に会いたいたくて、
仕方がなくなるんだ。
もしも過去へと行けるなら
もし、
タイムマシーンがあったら
私は私の元へ行く
私はキミから見えない位置から
背中をありったけの力でどついてやる
何度も踏み出せなかった一歩
今も思う、
あの時ああしてれば
こうしてれば
ればればれば
たぶん私がいなくなるまでに
タイムマシーンなんてできないから
私は「キミ」に言う
その一歩
絶対踏み出した方がいいよ
いつか私をどつきたくなるんだから
星を追いかけて
キラキラ光るものを
追いかけて
追いかけて
気がつけば歳をとってて
みんな星なんてって笑ってて
ようやく星に辿り着いたとおもったら
キラキラしたものは足元で
コロンも転がってた
何でこんなもの追いかけてたんだろう
いろんなもの捨ててまで
涙が止まらなかった
うずくまって
泣いて
頭を上げた時
足元の星はやっぱりキラキラ輝いてて
また浮かび上がった星に手を伸ばし
私はまた歩き始める
今を生きる
辞めたくなる時、あるよね
よくある
涙がとまらなくて
もう嫌だ消えたいっていって
そんな時、お腹が痛くなったりして
あれ、私なんか病気?!
やだ、死にたくない!!
なんて言っちゃう自分に
笑っちゃうの
辞めたくても
消えたくても
一秒長く生きたら
もしかしたらくすっと笑えること
あるかもしれない
一分長く生きたら
もう少し……って思えること
あるかもしれない
一日長く生きたら
新しいことが
始まるかも知れない
綺麗事だけど
それでも、
あるかもしれない
飛べ
屋上のへりに立ち
手を広げて風をうける
見上げた空は突き抜けるように青く
宇宙に続いてる
アスファルトの熱に焼かれるより
大気圏で燃やされたい
こんな翼じゃ飛べなくて
重っ苦しい体は
1センチメートルだって浮き上がらない
だから
まだ飛ばない
いつか、
生ききった21グラムの私が
大気圏に届くまで