NoName

Open App
8/1/2025, 3:49:46 PM

8月、君に会いたい


暑い、暑い夏の日。
蝉の鳴き声が全方位から僕を取り囲んで。

うるさくて暑くて煩わしくて。

今思えば、あの頃の「暑い」なんて
全然序の口だったんだけど。

それでも、思い出すと僕にとってはあの日々は
暑い夏の日だった。

新幹線で二時間、電車で一時間、そこから車で三十分。
数年ぶりに訪れたばぁちゃん家。

小学校低学年から中学生へと成長した僕。
親友だと誓った君は綺麗になっていた。

また川へ泳ぎに行ったり
山で飽きるほど散策したり。

そんなことを楽しみにしていたのだけれど。

君は綺麗になってしまっていた。

大声で笑い合った君はもういなくて、
儚げに微笑む君。

友愛は消え、芽生えた心。

川のせせらぎを眺め、
山で風を感じ、無言でも二人で夏を過ごした。

それからまた何年経っただろう。
人並みに就職し、人並みに結婚もした。
幸せだ。

なのに、どうしてだろう。
8月が来るたびに、
君に会いたいたくて、
仕方がなくなるんだ。

7/25/2025, 3:38:08 AM

もしも過去へと行けるなら


もし、
タイムマシーンがあったら
私は私の元へ行く

私はキミから見えない位置から
背中をありったけの力でどついてやる

何度も踏み出せなかった一歩

今も思う、
あの時ああしてれば
こうしてれば

ればればれば

たぶん私がいなくなるまでに
タイムマシーンなんてできないから

私は「キミ」に言う
その一歩
絶対踏み出した方がいいよ

いつか私をどつきたくなるんだから

7/22/2025, 10:36:20 AM

星を追いかけて


キラキラ光るものを
追いかけて
追いかけて

気がつけば歳をとってて

みんな星なんてって笑ってて

ようやく星に辿り着いたとおもったら

キラキラしたものは足元で
コロンも転がってた

何でこんなもの追いかけてたんだろう
いろんなもの捨ててまで

涙が止まらなかった

うずくまって
泣いて

頭を上げた時

足元の星はやっぱりキラキラ輝いてて

また浮かび上がった星に手を伸ばし

私はまた歩き始める

7/21/2025, 8:51:42 AM

今を生きる


辞めたくなる時、あるよね
よくある

涙がとまらなくて
もう嫌だ消えたいっていって

そんな時、お腹が痛くなったりして
あれ、私なんか病気?!

やだ、死にたくない!!

なんて言っちゃう自分に
笑っちゃうの

辞めたくても
消えたくても

一秒長く生きたら
もしかしたらくすっと笑えること

あるかもしれない

一分長く生きたら
もう少し……って思えること

あるかもしれない

一日長く生きたら
新しいことが

始まるかも知れない

綺麗事だけど
それでも、
あるかもしれない

7/20/2025, 9:19:12 AM

飛べ


屋上のへりに立ち
手を広げて風をうける

見上げた空は突き抜けるように青く
宇宙に続いてる

アスファルトの熱に焼かれるより
大気圏で燃やされたい

こんな翼じゃ飛べなくて
重っ苦しい体は
1センチメートルだって浮き上がらない

だから
まだ飛ばない

いつか、
生ききった21グラムの私が
大気圏に届くまで

Next