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6/16/2024, 1:37:51 PM

1年前の美味しかった店のパンフレットが出てきた。あの頃はまだそこまで知られていなかったのか、空席も目立つ静かな店だった。なんとなく検索してみればいろいろなところに取り上げられいて随分と人気店のように見える。近くによってみれば店先に並ぶ人。なんとなくそこまでじゃないやと酸っぱいぶどうを眺めるように並ぶ列には入らずそっと踵を返した。人の少ない静かな店ではなかなか続かないからと当時もう少し流行ればいいなと静かな店で思ったことを思い出す。人気が出てよかったと思いながらなんとなくもう行くことはなさそうだなとずいぶんと華々しく見える店に背を向けて静かな店を探しに行く

6/14/2024, 2:57:03 PM

あいまいな空模様のなかをどんよりとした気持ちで歩く。ああでもないこうでもないと一日の無意味な反省会を頭の中で繰り返しながら駅の改札をくぐる。どうしてあんなに楽しそうなんだろうと家族連れが笑い声をあげるホームの片隅で誰も待たない部屋に戻ってからの静けさを想像してため息とともに彼ら家族を視界から外してホームの間の線路をぼんやりと眺めていたらどうやら雨が振り始めているらしい、雨音に耳を澄ませながら電車の音が遠くから近づいているのを待っている。

6/7/2024, 6:34:21 AM

最悪の倫理観のなさを感じます、ととりあえず返しておいた。自称マッドサイエンティストを名乗る時点で何も期待できないだろうと思っていたがプレゼントだとわけのわからない作品の感想を求められて心底どのようにも返しようがない。そもそも倫理と道徳を焼売の上のグリーンピースぐらいにしか思ってないのではないかと薄々思っていたが。才能を真っ当に使えば名誉も報酬も思いのままにできそうなくせに。幼馴染の誼のせいか妙に絡んでくるせいでブレーキ役をやらざる得なかった愚痴をつい口にしたら。逃げようと思えばいくらでも逃げれるだろう?逃げないあたり君も同類の匂いがするよ?。そも君って他に何か道やらやりたいことあったかい?と君が笑う。わかってるんだよ何も返せない空っぽの自分なんて見たくない。君がくれる役割ぐらいしかもう自分には残ってないなんて最悪。

6/4/2024, 1:40:23 PM

狭い部屋の中で洗濯物を干す。肌に張り付くような梅雨の湿気のせいで洗濯物が乾かない。動けば当たる服のカーテンの下で天井を見上げてため息をつく虚しいことこの上ない。捨てるほどではないが必要でもない物の多い部屋の中カビにでもなるかのように息を潜めてじっと眠る日々があと何日続くだろうか。

6/3/2024, 5:23:22 PM

失恋をしたのか失望されたのが許せないのか。自分が悪いのだろうけどどうしても納得いかないなんでかわからない恨めしい気持ちが溢れ出る。私は悪くないというには客観的に見て問題があるでもそうなった要因について自分だけの責任だと思いたくない。理性で考えれば客観視すれば自業自得とわかっているのに感情がずいぶんとわがままこの上なく不満。だからといってそれを主張するのはただただ安いプライドが歯止めをかけるいくらなんでも無様だろうと。それでも納得いかないせいでしつこく足止め食らってる。いい加減投げたいがそもそも投げ先などない八つ当たりは理性が止める。わかっているかのように煽るような苦しくて仕方ないだからといって獣をするには頭が足りない。

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