きみの寝顔を見てるだけで
今日の疲れが吹っ飛ぶ
寝息を立てるその顔は
もはや天使と言っても
過言じゃあねえ
ただ...泣いたら
悪魔となって私を苦しめる
ずっと寝てれば良いのに
ー大好きだよー
私から生まれた
エンジェルちゃん
きみのそばにいると
自然と笑えてくる
面白いって訳じゃない
ただ、なんて言うか
安心感かな
だからきみが落ち込んでたり
泣きそうだったりすると
私も悲しいし
逆に自分が支えなきゃって思える
きみの隣でずっと笑っていたいから
私は今日もきみとなり
♡♡♡
名前は***
誕生日は私と二日違い
一人称は俺
部活は吹奏楽部
理数系が得意、英語は大の苦手
パーカーにジーパンがお気に入りコーデ
家は田舎(セブンへ歩いて20分)
住所は○○市□□の△△-◇◇
あなたの部屋は15畳
弟君は10畳だったかな?
今何してるかな?
お風呂入ってるかな?
いつもの鼻歌、歌ってるかな??
あなたのこと
もっともっと知りたい
誰よりも知っていたい
大好きだよ
♡♡♡
過ぎ去った日々
私の“キオク”にある日々は
私がキオクの奥にしまった日
私の“キオク”にない日々は
私がしまい忘れた日
でも誰かの“キオク”には
必ず誰かの“キオク”には
その日は深く染み付いている
私が過ごした
愛おしい日々は
誰かが大事にしまってる
今この瞬間も、
明日は“キオク”の奥底に
今日もよく頑張った
明日は今日より良い天気
金は最強だ。
金があれば何でも手に入る。
食いもんだって、家具だって、世界一周の夢だって叶うかもしれない。
金さえあれば何でもできる。
だから俺は働く。
自分のために、金のために働く。
働き方改革とか、そんなのはいらない。
金が入ってくればそれでいい。
先輩後輩との付き合いなど尚更関係ない。
飲みに誘われたこともない。
俺に話しかけてくるのは、仕事を頼みに来る自称上司とあいつだけだ。
あいつは朝一番満面の笑みで“おはようございます”とだけ言って仕事場につく。
俺は会釈だけで済ませるが、なんの目的で俺にそんな笑顔を見せるのか。
みんなにも挨拶しているのか。
ある日そいつはピタリと来なくなった。
俺は普段仕事場から動かないし、誰とも喋らない。
そんな俺がいきなり“あいつはどうした”なんて誰かに聞いたら疑われる。
俺は一通り仕事を終え、背伸びの振りをしてあいつの仕事場を見た。
荷物はそのままだ。
あいつが愛用する腰掛け用のカワウソのぬいぐるみがちょこんと椅子に座っている。
すると遠くからひそひそと話し声が聞こえる。
俺は耳を傾ける。
“中村さん、自宅の床で倒れてたって”
“嘘、この前まで元気だったのに”
あいつは中村というのか。
倒れたのか。
あいつの笑顔が頭をよぎる。
“意識がなくてね、もう戻らないかもって”
“まじで?”
あいつにもう会えなくなる...?
俺にとっちゃあいつは赤の他人。
気にすることはない。
働くんだ。
金のために。自分のために。
資料に透明な何かが落ちて丸く灰色に染める。
頬を涙が撫でる。
そして俺は仕事場から飛び出した。
俺はもう一度あの声を聞きたい。
あの笑顔を見たい。
もう一度、もう一度。
俺はその日、金より大事なモノを見つけた。