こけし

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2/11/2024, 12:29:48 PM

先の未来

毎日会う友達。
これには出会いがあって、もちろん別れもある。
反対に、別れもあれば出会いもある。
出会いの時は、不安で緊張する。
別れの時は、悲しくて苦しくなる。
そして、別れの時に泣いてしまうのは、それほど
相手のことが好きだったと気付いた時。

「今日は、私と一緒に遊んでくれてありがとう。
明日もこの場所で一緒に遊ぼうね!」
「うん…。」
今でも覚えている。一人ぼっちだった私に声をかけてくれて一緒に遊んでくれたこと。
「明日は私の友達も誘うね!」
「うん…。」
うんしか答えられなかったけど、とても嬉しかった。

だけど、次の日その子は来なかった。
交通事故だったらしい。昨日の夕方、横断歩道を渡っていた時にトラックに轢かれて亡くなってしまったと。

私は信じられなかった。 
もう一度、一緒に遊びたかったな。

2/10/2024, 10:47:01 AM

みんなと同じ生活

私は羨ましかった。普通の扱いをされることが。

転校の多かった小学生時代。その影響でなのか、言葉を上手に話したり書いたりすることができなかった。だから、私は毎週のように特別教室で、言葉の勉強をしていた。発音がおかしくて、言葉もあまりわからない、カタカナも読めない。
そんな自分が悔しかった。

小学5年生まで、こんな勉強をしていた。それまで、先生に助けられていた。例えば、私の席の横に先生がいて手伝いをしてくれたりだとか。正直に言えば、とても助かったし、心強かった。でも、自分ひとりでも何かをやり通せる力がなんとしてでも欲しかった。

転校するたび、先生たちは私を優しくしてくれた。教科書を忘れたときだって普通の人だったら怒るのに、私には怒ることはなかった。新しい学校生活になれなくて躓いた時も怒ることなく支えてくれた。正直、嬉しかった。


だけど、私は特別教室で勉強をしたり、転校生だからと優しくされたり、嬉しいことでも、普通の学校生活を送ってみたかった。みんなで授業を一緒に受けて、いつまでも一緒にいれる生活をしたかった。みんなと同じ。でも、やっぱりそれは叶えられなかった。中学校に進学しても、転校してきた頃の私を面白半分でバラしていく男子。それを聞いたクラスメイトは段々と私から距離を置いていく。

苦しい、怖い、帰りたい。 寂しいよ。

2/10/2024, 5:42:15 AM

花言葉とその気持ち

2/8/2024, 11:24:27 AM

見える笑顔・見えない笑顔

「あなたって学校で笑った事あるの?もしかして、いじめられたりとか?」そう聞かれた。

そっか、先生には見せたことないんだっけ。なんでだろう。

「〇〇って、怒ったとこ見たことないよね。怒るとどんな感じなの?」そう言われた。

確かに、友達に対して怒ったことないかも。なんでだろう。

でも、一部は違った。

本当に大事な友達と家族たち。その人たちには、感情を見せることが多い気がした。

「〇〇って、いつも笑ってるよね。なんか、楽しそう。」
「何笑ってるの、気持ちわるい。」
私が年齢を重ねるごとに無理に笑うことが増えた。
気持ちわるいと言ってきた奴らにも都合の良い人になるよう頑張ってきた。

ねぇ、なんでこうなったと思う?きっと私には 別れ が多すぎたのかもしれない。小学生の頃、転校の多かった私は、なかなか友達を作ることができなかった。だから、友達ができた時にはもう別れの時期。こんなのつらすぎるよね。

人に泣いたり怒ったりそんな顔を見せたら、きっと嫌われてしまう。そんなの嫌だ。そう思い始めていた。
気づいたら、仲の良い人にしか見せないようになっていた。

2/7/2024, 10:25:11 AM

誰にも言えない

よく見るSNS。たまにくるDM。それは以前クラスメイトだった男子たち。内容は下ネタばっか。

「久しぶり。最近どうすか。」
ほとんどの男子はこのようなメッセージを送る。
私は恋愛経験はないが、あるきっかけでほとんど男子と関わることを避け続けていた。でも、話しかけられたらとりあえず返すしかなかった。

ある日こんなメッセージが送られてきた。
「見せ合いしよう」とか「顔見せて」とか
正直気分が良くなかった。あの頃はあんなにいい人だったのに。
「嫌だ」と送っても諦めてくれなかった。だから関わりたくないんだ。
怖いよ、誰か、助けてよ怖い。
ブロックする勇気もなかった。

数ヶ月後、私は男子と関わることを避けるようになった。
なぜなら怖い思いをしたくなかったから。
でも、私のことが好きなのかずっとメッセージを送って来る人もいた。毎日ストレスが溜まっていく日々。もう限界だった。

「お疲れさま」このようなメッセージが届いた。それは昔、仲が良かった男の子。
私は嬉しい気持ちでいっぱいだった。
「バニラ好きとか意外。」
ああ、変わってない。あの頃のまま。
「へー、気になってたし今度見てみようかな。」
こんなに楽しい会話は久しぶりだ。今まで話してきた人と違う。この人は私に下心なんてないかもしれない。そう思った。

でも、下ネタばかり話してきた男子のこと、相談できる相手はいなかった。だから、ずっと、耐えてきた。多分、耐えたからこそ今の幸せな生活を送れているのかもしれない。
いや、そう願おう。ずっと。

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