テーマ《春爛漫》
あの震災の日を思い出す。
君は僕を助け、代わりに死んだ。
、、、あの日から僕は小さな神社に通っている。
森の中にある、小さな石でできた神社。
今日も僕は此処にお祈りに来た。
『君がみつかりますように』
ボクは目を開け、鳥居をくぐる。
『今日はもう帰ろう。』
すると後ろから君の声がした。
すぐに振り向くと、君がいた。
『やぁーっとみつけた』
「、、、ごめんっ!」
ボクは自然と涙が出た。
泣いてうずくまるボクに君は手を差し出し、強く腕を引いた。
「え?」
ボクは立ち上がると、君は言った。
「此処には誰もいないんだ。さ!踊ろう!」
ボクは君にされるがまま踊る。
リズムも何もない、ただ両手を繋ぎぐるぐる遊んでいるような、、僕はだんだん楽しくなり、二人で踊る。
2人だけの、いや、僕だけの空間で。、
桜はもう咲き乱れていた。
テーマ《誰よりも、ずっと》
今日は春休みが終わり、始業式が始まる。
私はまだ、貴方を諦めきれていない、、それがよく実感できる。
中学で好きだった貴方。
私が勇気を出せなかった。
それが今更後悔に変わったあの日を
テーマ《沈む夕日》
あの日から一年が経った。
好きだった君と別々の道を進む事になった、あの卒業式。
僕はきっと君の笑顔を忘れる事はないだろう。
今日も転々と日は進む。
でも、君のことをこの一瞬の夕日に願おう。
今、この瞬間も 君が幸せに生きていますように
テーマ《君の目を見つめると》
『夕焼け赤いねー』
『、、、勉強付き合わせてごめん、』
『?、僕は楽しいよ?』
『、。そ』
ジー
『、、』
ジーー
『、、、』
ジーーーー
『、、、なに?』
『目がすごく綺麗だなぁって』
『、、そ。』
ジーー
『アンタも、、綺麗な目してる、。』
『んー?なんかありがとぉ!』
『、、、。』
『んー、顔赤いよー?熱?』
『、、、ごめん。ちょっと黙ってくれる?』
いじりたくなっちゃうなぁ!
君を見つめると
恥ずかしくなっちゃう、
テーマ《エープリルフール》
「私あなたが嫌い!」
貴方は少し驚いた顔をした。
「、、、そっか。」
彼女はそっぽをむき「、、私も君が大嫌い。」と言った。
私は〝友達〟であった彼女に恋をした。
初めは信じれなかった。でも、一緒にいるうちに自分が彼女を愛していると言うことが明確になってきてしまった。もうこの気持ちを打ち明けてしまいたい。だが、直接言う勇気は私にはない。だから今日、〝エープリルフール〟を利用した。
反対のことを言い、好きだと伝える。
これなら私にも出来ると思ったんだ。
でも、ダメだったみたい、、。
「うぅ、」
どうしよう、涙が溢れる。
あっはは、馬鹿だな、私は、、。
「ほら、泣かないで?」
彼女はハンカチを私に渡す。
「、、なんでっ」
「あんた、今日はエープリルフールでしょう?」
「、、え?」
「あれ?あんたそのつもりで言ったんじゃないの?」
「へへっ、バレちゃってたんだ、。」
私はハンカチを受け取り涙を拭う。
「あ、のね、私、貴方に告白したくて、、それで、」
「なんとなくわかってたよ。だから返事はしたろ?」
「、、、え?」