『もし君が』
私がここにいてあなたがいる。
決して当たり前のことではない。
すっごい確率で出会っていまこう話せているの。
もし君がいなかったら私はどうなってたんだろうね。
たぶん暗いどん底の中助けてくれる人なんて誰もいなくてひとりで泣きわめいていたと思う。
あなたと出会えて本当に良かった。
当たり前じゃないってことを噛み締めて毎日を生きていかないと消えちゃいそうだから大事にするの。
『遠く....』
ずーっと追いかけていた存在。
手を伸ばしても届かない。
届くチャンスはあったのかもしれない。
なのに、踏ん張れない僕。
憧れは憧れのままだと勝手に諦めていた。
いつの間にか差は大きく広がっていき、遠い遠い存在へ。
みんな、僕を置いていく。
僕が止まっている間に、周りは成長している。
どう頑張ればいいか分からなくても進むんだ。
遠く、憧れるような人になりたいから。
そして手探りで道を見つける。
そしたらいつか自分も思われるようになる。
「あの人は遠いところにいる。」
『終わらない物語』
毎日が生きづらくて。
毎日涙を流して。
でも、その度に大丈夫って言い聞かせてきた。
私は強いから。
こんなので終わりにしたくないって。
こんな世界、死のうと思えばいつでも死ねる。
本当はわかってたんだ。
辛いのはいつまでも続くって。
それなのに負けず嫌いの私がいた。
この物語が続くのは、私が頑張っているから。
もう少し読んでいて。
もう少し、頑張るから。
『手を繋いで』
一生離さない。
そう言われて結婚した。
ずーっと心の中では手を繋いでいる。
嬉しい時も悲しい時も、二人で分かちあって、
毎日がとにかく幸せだった。
なのに、、
彼は私を残して天国に行ってしまった。
辛かった。
彼は余命申告されていたらしい。
心配かけたくないから隠してた。
そう最後の日に言った。
なんで隠してたの。
私がサポートしたのに。
泣きながら独り言をつぶやく。
離された私の手はキンキンに冷たい。
いままでポカポカだった心も手も、
一気に冷えきってしまった。
『夢と現実』
毎日を必死になって生きてる。
でも俺の寿命は変わらない。
毎日が辛かった。
みんなが当たり前にできることも出来なくなって、
独りぼっちになった。
思ったんだ。
あぁ、神様に見捨てられたんだ。
って。
夢と信じたい毎日を生きてたえて。
いつか死ぬんだ。
そう思うのが怖かった。
だから、現実から逃げて生きてきた。
でも、時はきた。
みんなが俺を見守っている。
現実か夢かどちらを生きているか分からない。
ブザーがなる。
俺の人生が終わりを迎えた。
生きているだけで幸せなんて言葉は嘘。
だけど、死んだら楽って言葉も嘘だった。