語り部シルヴァ

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4/2/2026, 10:49:10 AM

『大切なもの』


期限が明日にまで迫ってきた。
それでも一向に案が思いつかない。
明日は"大切なもの"をテーマに
スピーチを行わなければならない。

たった一分間。それだけのスピーチの内容が
全く頭に浮かばない。
うーん、ご飯は違うし趣味も違う...

大切なもの。それだけで頭が真っ白になってしまう。
僕には大切なものがない。

仕方ない...スマホを取り出して"大切なもの"を調べた。
みんなの大切なものを参考にスピーチをまとめることにした。

語り部シルヴァ

4/1/2026, 11:23:21 AM

『エイプリルフール』

「...ウソね。」
俺の渾身のウソを見抜いて君は一言で片付けられる。
毎年エイプリルフールはウソをついて
君の驚いた表情を拝みたい。
なんてことをもう何年もやっている。

けれど...君の表情は変わらず、
頭の回転が早いからすぐ見抜かれる。
何年もやっているのに君が驚く表情は見れない。
もっと俺の頭が良かったら...拝めたかな。

「毎年ウソをつきに来るのはあなたぐらいよ。
...でもそれが楽しいから毎年この日が楽しみよ。」

そう言われて顔をあげる。
君は微笑みながら「ウソよ。」と一蹴。
また肩をガックリと落としたが
「あなただから楽しいのかもね」
と小声が聞こえた。

それがウソでも、とても嬉しいよ。

語り部シルヴァ

3/31/2026, 10:41:05 AM

『幸せに』

幸せの鐘が鳴り響く。
青空の下で沢山の人が花嫁姿の君を祝っている。
君も幸せそうだ。

美味しいものを食べて、手紙を読んで泣いて
新しい装いに変えて...
今日はきっといい一日になる。思い出にずっと残る。
そんな君の晴れ舞台。

ほんとに...幸せになってくれよ。
招待された席は花嫁姿の君にスポットライトが
当たっているせいか暗く感じた。

語り部シルヴァ

3/30/2026, 10:38:25 AM

『何気ないフリ』

春休みで部活しか無いからかいつもより校舎内は静かだった。
部活が早めに切り上がり、特に予定もなかった俺は
もう来ることは無いだろうと思っていた
2年の教室で桜を見ていた。

優しい春風がそっと桜の花びらを散らせる。
早咲きした分の桜の花びらが1枚、また1枚と舞う。

こういう景色を見ると、
どこかセンチメンタルな気分になるのは何故だろう。
春の陽気には拭いきれない不安が見えないけどある。

...今は春の陽気に身を委ねよう。
何も気づかない。気づいていない。
それだけでも不安は拭えるはずだから。

陽気に当てられて暖かいはずなのに
鳥肌が立った腕を優しく撫でた。

語り部シルヴァ

3/29/2026, 10:32:13 AM

『ハッピーエンド』


物語は終わりを迎えた。
我々が勝利を収め、邪魔する者もいなくなった。
もう世界を手に入れたと言ってもいいだろう。

たくさんの刺客を迎え撃ち、
幾多の試練を乗り越えた。

もう仲間を失う苦しみも
傷の痛みにこらえる日々も無い。
夢にまで見た平和な世界を手に入れた。

勇者を失った人間どもは、暫く何も出来まい。
今は仲間と喜びを分かち合い、
後で残りの人間共を始末しよう。

さあ、今度はこちらが上に立つ番だ。

語り部シルヴァ

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