『エイプリルフール』
「...ウソね。」
俺の渾身のウソを見抜いて君は一言で片付けられる。
毎年エイプリルフールはウソをついて
君の驚いた表情を拝みたい。
なんてことをもう何年もやっている。
けれど...君の表情は変わらず、
頭の回転が早いからすぐ見抜かれる。
何年もやっているのに君が驚く表情は見れない。
もっと俺の頭が良かったら...拝めたかな。
「毎年ウソをつきに来るのはあなたぐらいよ。
...でもそれが楽しいから毎年この日が楽しみよ。」
そう言われて顔をあげる。
君は微笑みながら「ウソよ。」と一蹴。
また肩をガックリと落としたが
「あなただから楽しいのかもね」
と小声が聞こえた。
それがウソでも、とても嬉しいよ。
語り部シルヴァ
4/1/2026, 11:23:21 AM