『何気ないフリ』
春休みで部活しか無いからかいつもより校舎内は静かだった。
部活が早めに切り上がり、特に予定もなかった俺は
もう来ることは無いだろうと思っていた
2年の教室で桜を見ていた。
優しい春風がそっと桜の花びらを散らせる。
早咲きした分の桜の花びらが1枚、また1枚と舞う。
こういう景色を見ると、
どこかセンチメンタルな気分になるのは何故だろう。
春の陽気には拭いきれない不安が見えないけどある。
...今は春の陽気に身を委ねよう。
何も気づかない。気づいていない。
それだけでも不安は拭えるはずだから。
陽気に当てられて暖かいはずなのに
鳥肌が立った腕を優しく撫でた。
語り部シルヴァ
3/30/2026, 10:38:25 AM