『君と見上げる月...🌙』
昼頃まで寝ていた。
もっと寝ていたいがこれ以上寝ると
夜に眠れなくなるということで頑張って起きた。
それに今夜は君と夜に散歩する予定だ。
随分と秋が深まって暑さを感じることが少なくなってきた。
熱帯夜から涼しい夜へと変わって
こうやって二人で散歩することも増えてきた。
風に吹かれてススキがサラサラと音を立てて揺れる。
暑さがマシになってよかったとか
冬でもアイス食べるんだろうなあとか
手を繋ぎながら雑談を交えてのんびり歩く。
ふと君が足を止めて空に向かって指をさす。
見上げると月が優しく輝いていた。
しばらく二人で見上げていた。
涼しくなっても繋いでいる手から伝わってくる熱は
いつまでも熱いままだった。
語り部シルヴァ
『空白』
ふと過去の日記が見たくなった。
我ながら丁寧な字でその都度あったことが書かれている。
ある時は警報で学校が無かったことや
テストの内容が前日に山勘で勉強したところが
出てきたことや幼馴染と遊んだりなど
我ながら事細かに書いてくれてある。
そんなこともあったっけ...
と過去に浸っているとある日を境にページが真っ白になった。
ページをめくってもめくっても何も書かれていない。
次に日記が書かれていたのは2ヶ月後だった。
飽きたのならもっと早めに終わっているはず...
なんだかモヤモヤする...親に聞いてみると親は
鬼の形相で私の両肩を掴み日記を見た事に対して叱責した。
親がここまで怒るのを見たことは数少ない。
だからこそ親がそこまでして
隠したいことがあるのだろう。
日記にヒントが無いかと探してみる。
空白になる前日は幼馴染と川へ遊びに行ったと書いてある。
そんなことしたっけ...私は泳ぐの嫌いなのに...
そういえばいつから泳ぐの嫌いなんだっけ...?
語り部シルヴァ
『台風が過ぎ去って』
屋根や葉っぱから雨粒が落ちて弾ける。
水溜まりが雨粒を受けて波紋が広がる。
風は少し湿ってるが涼しさを感じる。
窓を開けるとひんやりした空気が部屋の湿気を払う。
黒い雲は吹き飛んで少し背の低くなった青空が顔を出す。
太陽は...まだ暑そうだ。
深夜から続いた台風は昼過ぎになってようやく通り抜けた。
ずっと暑苦しい空気を放っていた外は雨で随分と冷たい空気を纏っている。
今日は気分がいい。コーヒーでも淹れよう。
アイスコーヒー、いやホットコーヒーにしよう。
ホットの温もりが美味しくなり始めるかもしれない。
語り部シルヴァ
『ひとりきり』
夜が涼しくなってきた。
季節はもうすぐ暑さを忘れていくだろう。
やっと夏が終わる。
せいぜいする。
なんて思っていたがどうも心がザワつく。
焦燥感というか、心の中にあったモヤモヤが
はっきりとした穴が空いたというか。
涼しくなってきた分センチメンタルに
なりやすくなったんだろう。
元々友達がほぼいないのも理由だけど...
あー...なんだか肌寒いな。
さて、人肌恋しくなる前に明日から
衣替えの準備でも始めようか。
語り部シルヴァ
『Red,Green,Blue』
俺は1番上の兄。
下2人を守るためにいざと言う時まで待機している。
特に1番下は人から好かれやすい。
悪い虫を払うために見守っている。
私は真ん中の姉。
興奮しやすいお兄ちゃんと泣き虫な弟をいつもなだめている。2人とも私がいないといつも止まらなくなる。
そんな2人が大好きなんだけどね。
僕は1番下。
泣き虫だけどみんな僕のことを好いてくれる。
優しいのか都合のいいように使われているかは
わかんないけどね。
俺たち3人は個性がバラバラ。
でもなんだかんだ楽しい日々だ。
世話が焼ける2人。それでも2人の力になりたい。
僕ひとりじゃ何も出来ないけど、
2人の力を合わせればなんだってできる。
そう、僕らは3人で1人なんだから。
語り部シルヴァ