語り部シルヴァ

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6/30/2025, 10:35:12 AM

『カーテン』

何度も見たことのある映画。
今は海賊がお宝の鍵を見つけて物語はクライマックス。
視界の隅にはエアコンと
扇風機に吹かれて優しく揺れるカーテン。
太陽の光を浴びて白く眩しく輝いている。

暑苦しいはずなのにお互いピタリとくっつき
じっと映画を見ている。
夢か現実かなんてカーテンの裏から見る影のように
ぼんやりとしている。
どっちだっていい。この暑苦しさを感じるよりも湧き上がる幸せにはお互い抗えない。

同じ映画に揺れるカーテン。
夏の暑苦しさは燃えるような愛にかき消される。

そんな日常のワンシーン。
そんなひと夏のはじまり。

語り部シルヴァ

6/29/2025, 10:12:57 AM

『青く深く』

ゆらゆらと揺れる空はどんどん濃い青色へと染まっていく。
ギラギラと光る太陽がぼやけていく。
静かだ。何もかもが波に飲まれ海が飲み込んでいったようだ。

息苦しいはずなのに不思議と心地よい。
海が自分の体をゆりかごの赤ちゃんのように
ゆっくりゆらゆら揺らされているからだろうか。

海面へ行かないと。
けど...暑いのはやだなあ。
ここはずっとひんやりしてて気持ちいい。

このまま...このまま...
海に体を預けて目を瞑ろうとするとつんざくようなアラームが聞こえたと思えば体をグイッと引っ張られた。

気がつけば滝のような汗が流れ
部屋がジャングルのような蒸し暑さに包まれていた。

暑苦しさに目が覚めたようでスマホで時間を確認する。
「...シャワー浴びなきゃ。」
今日も仕事だ。あの空間にずっといたかった。

語り部シルヴァ

6/28/2025, 10:38:02 AM

『夏の気配』

窓を開けると熱気が入ってくる。
洗濯物がすぐ乾きそうだが
暑くなりすぎて汗も滲みそうな天気だ。

週間天気予報を見ても雨が降る様子は無さそうだ。
最近気がつけば梅雨が終わって夏がすぐそこまで来ている。
雨が嫌いな自分にとっては好都合だが
暑い日がずっと続くのもあまり好きじゃない。
しかもジメジメとした暑さがやってくるならなおのことだ。

そう思いながら布団を干す。
それだけで少し汗をかいてしまった。

ベランダから見る空は澄んだ青に大きな入道雲が
どっしりと構えている。

暑いな...6月ももうすぐ終わりだ。

語り部シルヴァ

6/27/2025, 10:53:59 AM

『まだ見ぬ世界へ!』

ジュースにお菓子、夜更かしのモチベ◎。
明日は休み。せっかくだから推し活をしてる友人に
激推しされたアニメを見ることにした。

普段見ないジャンルなので吉と出るか凶と出るかわからない。
たかがアニメひとつで...なんて思うだろうがこのアニメに
ハマるかハマらないかで友人との会話が広がる可能性がある。

出来ればアニメにハマって
推し活のマシンガントークを聞きたい。
ドキドキまじりのワクワクで震える指で
スタートボタンを押した。

知らない世界の一歩を踏み出した。

語り部シルヴァ

6/26/2025, 10:41:02 AM

『最後の声』

『俺、必ず帰ってくるから!』
『うん、私待ってる...!』

それが最後の電話になってしまった。
戦争が始まったこの国で兵に選ばれ、
勝って帰ってくると言った矢先に恋人が死んでしまった
と知らせを受けた。

まだ戦争中だっていうのに...
お互い生き延びてまた会おうって言ったのに...
もう生きる気力も失った...
恋人に会いに行ってもいいのかもしれない...

戦闘区域に手ぶらで突っ込もうとする。
『生きてくれ。俺の分まで幸せになるために...』
どこかから恋人の声が聞こえた気がした。
もう一度聞こうとしても激しい銃撃音が
飛び交う音しか聞こえなかった。

本当の最後の声を聞いた私は何としても生き残ってやる。
そう決意して安全な場所へと走り出した。

語り部シルヴァ

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