→考える人
眉間のシワが、迷路みたい。
何をそんなに悩んでるの?
迷宮入りしたケンタウロスみたいに。
テーマ; 心の迷路
→続き。
昨日ここで、夕食後のお茶タイムに触れた。
ところで、紅茶と言えばティーカップ。お気に入りは、耐熱ガラス製のカップアンドソーサー。トルコブルーでアラベスク模様が描かれている。それと、ノリタケのフランク・ロイド・ライト インペリアル。帝国ホテルで使われていた復刻デザイン。
でも、一番使うのはマグカップで、ファイヤーキング。ティーバッグをドポンのイギリス式。
優雅さは皆無。でも、その日常感が好き。
ついでに、烏龍茶は蓋碗を使う。
コーヒーで一番使うのは、美術展で買ったマグカップ。
なんの話かって?
それくらい、私は飲み食いが好きなのですよ。器も合わせてね。
だから、先日の食べ物フェスに行けなかったことが悔しくて悔しくて仕方がないっていう……。
これは、そんな恨み節の話の続き。
テーマ; ティーカップ
→夕食後の一杯
夕食後、リラックスタイムを取ることにしている。
その日の気分に合わせて、コーヒーや紅茶、ハーブティーなどを淹れる。ちょっとしたお茶菓子を添えることもある。最近はクルミのキャラメル掛けにはまっている。作るの簡単だし、美味いんだよな。
コップ一杯分ののんびりタイムは、リラックスにちょうどよい。これ以上長いとダラダラするし、短いと気忙しい。
今日は紅茶にしようかと思ったけど、コーヒーにした。何か寂しくてね
たぶん色の所為。紅茶の澄んだ色は美しいけれど、ちょっとサラッとしている。その点、コーヒーはこっくりまったりしている。
寒くなってきた今日この頃、毛布のようなコーヒーに温かさを求めたのかな、なぁんてね。
テーマ; 寂しくて
→隣の芝生は青く見えるか?
予期不安でパニックを起こす私は、心に余裕がない。私の心を動かすのは不安だけで、ポジティブな気持ちは心に響いてくれない。
とても心が狭くなっているのだと思う。しかも心の整理整頓もできていない。
汚部屋ならぬ、汚心。自分で書いていて、泣けるくらいしっかりくる酷い言葉だ。汚心。
少しばかり気晴らしにと、食べ物フェスに出かけてみた。
到着する前に挫折した。心の拒否が、体を縛った。フェスに向かう人々に逆らって、帰路につくことになった。私と対向に進む人々の、楽しげな笑顔や会話と何度も行き交う羽目になった。私だって、行くつもりだった。美味しいものをたらふく食べたかった。今ならまだ行ける。彼らの流れに乗ってしまえ。何度もそう思ったけれど、無理だった。私の足は、会場から遠ざかる為にしか動いてくれなかった。
「みんな、イイな。楽しそうだな」と、羨ましくなった。その笑顔すべてが、本物かどうかも知らないくせに。
隣の芝生は青く見える。しかし、私が羨んだ青い芝生を、嫌いだと思う人だっているだろう。
誰の心も、誰にも見えない。
そんなこんなで、自分の心と世間の間にある境界線は、今日もピリピリ揺れている。
テーマ; 心の境界線
→夏の名残
ベランダを掃除すると、薄玻璃のような透明の羽根が出てきた。
手に取ってみると、ポロロと砕けた。
トンボの羽根だ。
完全に、夏が去っていった。
テーマ; 透明な羽根